東京タワーに相撲観覧できるエンタメ施設…日本舞踊や歌舞伎も披露
東京タワーに相撲観覧できるエンタメ施設…日本舞踊や歌舞伎も披露

相撲をはじめ、様々な日本文化を楽しめるエンターテインメント施設「東京相撲部屋娯楽」が12日、東京タワーフットタウン5階(東京都港区)にオープンします。相撲の土俵入りや迫力ある取組のほか、華やかな日本舞踊、花魁道中などが盛り込まれた公演プログラムを観賞しながら、和食御膳やちゃんこ鍋が味わえます。一足早く同施設を訪れ、日本の伝統文化を体感してきました。

日本の伝統文化を1つに集約

「東京相撲部屋娯楽」は、ホテル運営などを手掛けるクロノスガイヤ(本社:北海道)が開設。同社は昨年8月、札幌市に「札幌相撲部屋娯楽 SAPPORO SUMO CLUB ENTERTAINMENT」をオープンさせており、「東京相撲部屋娯楽」は、これに続く2店舗目となります。

相撲を入り口にして日本の芸能や風習への関心を高めてもらおうと、相撲、日本舞踊、獅子舞、餅つき、花魁道中、歌舞伎、盆踊りなどの伝統文化を、約90分の公演プログラムに集約。各演目を一つのストーリーに仕立てて構成しています。食事には、すき焼きやいなり寿司などが盛り付けられた和食御膳のほか、ちゃんこ鍋も提供します。

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「本物」と「体験」にこだわり

もちろん、最大の売りは、相撲ショーです。土俵を間近で見られるため、大相撲の元力士たちによる取組は、想像以上の迫力。テレビ中継を見ただけでは分からない、力士たちの体の大きさを実感できるし、150キロを超えている体と体がぶつかり合ったときの「ドスン」という音も会場内に響きます。一瞬の立ち合いが勝負の分かれ目。豪快に投げられた元力士は背中に土俵の砂。ショーとは思えない気迫が伝わってきました。

このほかにも、普段はあまり見ることができない「四股」や「すり足」、「股割り」など、相撲の稽古の様子も再現。力士がどうやって足腰を鍛え、瞬発力や柔軟性を磨いているのかがよく分かりました。元力士たちの実戦を交えて司会進行役が解説し、「決まり手」や「禁じ手」などの専門用語が同時に大画面に映し出されるので、相撲の知識に乏しい記者でも、楽しく学ぶことができました。

「札幌相撲部屋娯楽を運営してみると、海外から日本に来られた方は、観光のためというよりも、仕事など色々な用事のために来られていて、限られた時間の中で体験できる場所を探していらっしゃる方が多かった。東京相撲部屋娯楽も、そういった方々の期待に応えられるような施設にしていけたら」。そう話すのは、クロノスガイヤの代表取締役・橋本順彦さんです。

東京でオープンさせるに当たって同社がこだわったのは、「本物」であること。相撲に関しては、宮城野親方(第63代横綱・旭富士)のアドバイスのもと、準備を進めました。土俵は大相撲と同じ土を使い、提供するちゃんこ鍋は、宮城野親方が部屋で受け継がれてきた味を再現したものだといいます。

もう一つ、同社が意識したのは、「体験」です。公演プログラムの中には、相撲の塩まき体験や餅つき体験など、伝統文化をより身近に感じられる「参加型コンテンツ」もたくさん用意されています。その中でも目玉となりそうなのが、「チャレンジ相撲」で、来場者が力士の着ぐるみをまとって土俵に上がり、元力士との取組を体験することができます。橋本さんは「チャレンジ相撲に参加されない方にも、砂をまいていただくなど、誰もが何かしらの体験ができるようなものを盛り込んでいます。会場の一体感を作りながら、日本の伝統文化をしっかりと体にしみこませていただけたら」と話していました。

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日本には世界に誇れる伝統文化がたくさんありますが、日本人ですら体験できる機会はそう多くはないでしょう。海外から来た人はもちろん、日本人も気軽に日本の伝統文化に触れられて、日本の魅力を再発見する場所になりそうです。(読売新聞メディア局 長縄由実)