サッポロ・シティ・ジャズ2026開幕、若手バンドが世界切符狙う
サッポロ・シティ・ジャズ開幕、若手が世界切符狙う

札幌市の中心街を舞台にしたジャズの祭典「サッポロ・シティ・ジャズ(SCJ)2026」(実行委員会、読売新聞北海道支社など主催)が18日に開幕する。20回目を迎える今年は、アマチュアを含むプレーヤーに演奏機会を提供し、市民に親しまれてきたSCJとともに育まれた「ジャズ王国・北海道」の礎を改めて示す。

若手バンド「赤川&江良ビッグバンド」が世界切符に挑戦

20日に迫ったコンテストに向け、12日夕方、札幌市北区のスタジオでは「赤川&江良ビッグバンド」の練習が行われた。リーダーの一人、赤川知也さん(30)がリズムセクションのメンバーにアドバイスを送り、大迫力のツインドラムの爆音が響き渡った。

バンドは道内で活動する20~30歳代の若手奏者約20人で構成。北海道大のサークル「ビッグバンド北極」で出会った赤川さんと江良直軌さん(29)を中心に2022年に結成された。メンバーにはプロのトランペット奏者・金澤緋彩さん、ピアニストの小板橋弦太さんもいる。

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バンドはSCJの幕開けを飾る「パークジャズライブ」のコンテストに初出場し、ファイナリスト10組に残った。20日の最終審査で優勝すれば、海外ジャズイベントへの参加が約束される。赤川さんは「ファイナリストに選ばれたことは非常にうれしい。自分たちらしさを存分に押し出し、演奏を通して多くの方に楽しんでいただけるよう全力を尽くしたい」と意気込む。

豪快で独創的な演奏が強み

同バンドの強みは豪快さと独創性にある。2月の札幌市内公演では、ツインドラムとパーカッションの後、裏手や客席通路から奏者が次々に舞台に上がり、バラバラに演奏を開始。赤川さんの合図で一つにまとまり、ジャズアレンジの「さくらさくら」や「ダニーボーイ」、赤川さんアレンジの「荒城の月」、江良さんのオリジナル曲「Rutsubo」などを披露した。

赤川さんは「ジャズの魅力は、根底に『自由』があるところ」と語る。江良さんも「新たな試みを重ねることで常にバージョンアップした演奏を聴かせられるよう心掛けている」と述べ、型にはまらない演奏で聴衆を飽きさせない。

SCJの舞台は、こうしたバンドの個性やジャズの魅力を、普段親しみのない人にも届ける機会だ。20日、出場10組のトップを切って出演する彼らは、魂のこもった演奏で「世界」への切符を狙う。

SCJの歴史と今年の見どころ

SCJはジャズで街を活性化しようと2007年に始まった。札幌市中心部の大通公園など野外を含む複数会場で、プロ・アマチュアを問わず国内外のバンドが演奏し、国内有数のジャズイベントに成長した。当初は7~8月の開催だったが、2018年から冬季にも「札幌文化芸術劇場hitaru」で約1週間の「シアタージャズライブ」を開催。飲食しながら演奏を楽しめる機会も設けた。

20回目の今年も夏季と冬季の2本立てで、12月2日まで開かれる。テーマは「Let's JAM」で、昨年を上回る14万人の動員を目指す。

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