徳島市の阿波おどり(11~15日)を前に、徳島支局に配属されて約1年の記者が、鳴り物の笛を初めて手にした。中高生時代には吹奏楽部でフルートを担当していた記者は、聞き慣れてきたお囃子「ぞめき」の一端に触れた。
横笛教室の体験会に参加
徳島市西船場町の横笛教室「華 横笛まなびや」が7月4日に開いた体験会に参加し、約1時間、有名連「葵連」に所属していたことがある石田良花(芸名・藤舎波生)さん(73)の指導を受けた。
最初に「唄口」と呼ばれる穴の半分を下唇で覆い、上半分に息を吹き入れて音を出した。音を伸ばし、笛の角度や構え方を調整した。フルートと比べて長さが20センチほど短くなり、楽器の支え方も違った。
笛の奏法に挑戦
音階を吹いてみた後、右手で複数の穴をポンポンと軽く打つ奏法に挑戦。特定の音を鳴らすのではなく、「ファンファン」と揺らすことで、面白みを表現するという。初めての和の音楽に心が躍った。
素朴なつくりの楽器には、竹の温かい響きや息の音も混じった。高い音を出すのは特に難しく、にぎわう阿波おどり会場でも快く響く音色への憧れが強まった。
路上ライブも開催
石田さんは「笛がつくるぞめきの流れが踊り手の動きを軽やかにする」と話す。12~15日の夜には教室前の駐車場で受講生らの路上ライブがあり、笛を体験したり曲に合わせて踊ったりできるという。
昨夏に初めて阿波おどり一色に染まる街を体感した記者は、ぞめきを習得して「吹く阿呆」になってみたいと語る。



