椙山女学園大(名古屋市千種区)の学生グループ「すくすく椙山食育サポート(通称・すくすぎ)」が夏休みに親子料理教室を開き、付属小の児童と保護者15組が夏野菜ピザ作りに挑戦した。旬の食材を使い、料理の楽しさを親子で体感してもらうのが目的だ。
苦手な野菜も楽しく調理
すくすぎは5年前に誕生した生活科学部管理栄養学科生の食育ボランティア活動団体。食に関する知識を伝え、料理の楽しさを知ってもらおうと、本学の付属小とこども園で料理教室などの食育活動を展開しており、現在30人ほどが取り組んでいる。
今回のテーマは「夏野菜ピザを作ろう!」。メニューはメインのピザのほか、豆サラダ、ラッシーの計3品。ピザにはトマトやピーマン、ナス、タマネギなどをのせ、豆サラダはミックスビーンズ、ブロッコリーなどが素材だ。野菜が豊富なのは、「一緒に作って楽しく食べてもらうため、子どもが苦手に感じそうな食材もあえて取り入れた」という。
親子で協力し完成
調理のデモンストレーションの様子がモニターに映し出され、ボウルに必要な材料を入れて混ぜ合わせ、生地をこねる。具材を切る包丁も使う。子どもだけで難しい作業では、少し不安げに見守っていた保護者がさりげなく手助けしていた。
トッピングの具材をハート形に並べたり、思い思いに顔を描いたり。オーブンに入れて30分ほど待つ間、学生たちは夏野菜の特徴や生活に生かせる豆知識などを紹介。お待ちかねの実食で、「いつもはナスが苦手だけど、今日はおいしかった!」。自分で一から作った料理の味は格別だったようで、喜ぶ声を聞いた学生たちは笑みを浮かべた。教員らは「学生が主体となり、企画・実行・評価を自ら行うことに大きな意義がある」と見守っていた。
学生たちの学びの場に
食の魅力をどう伝えるか、試行錯誤しているという尾関さんは「料理教室では子どもたちの好き嫌いや保護者の思いを直接聞ける手応えがある。今後は日本のご飯の魅力を伝える料理教室を開いたり、付属小の卒業祝いメニューを考案したりしてみたい」と意気込みを語った。
子どもに向けた食の活動そのものが学生たちの貴重な学びの場ともなっている。学生と子どもたちが食を通じてふれあうこの教室は気づきも多く、将来、管理栄養士を目指すひとりとして有意義な取材だった。(生活科学部1年、顧問・脇田泰子教授)



