旧日本海軍の戦艦「長門」ゆかりの戦没者らを慰霊・顕彰する式年祭が7月30日、山口県下関市の住吉神社で営まれた。長門は戦後の1946年7月、ビキニ環礁での核実験の標的となり沈没。今年で80年を迎え、参列者が追悼の祈りをささげた。
連合艦隊の旗艦だった長門
長門は1920年に完成し、連合艦隊の旗艦を務めた。真珠湾攻撃の際には、岩国市沖から「ニイタカヤマノボレ一二〇八」の暗号を発信したとされる。戦後は米軍に接収され、核実験の標的となって海に沈んだ。
住吉神社と艦内神社の縁
長門の艦内にはかつて神社があり、住吉神社の祭神がまつられていた。この縁を踏まえ、旧海軍の軍艦や戦没乗組員を慰霊する「顕彰史研究会」代表幹事の久野潤・日本経済大准教授の呼びかけで、2016年から5年おきに式年祭が開かれている。
奉納された鉛筆画と祭文
式典では、鉛筆艦船画家の菅野泰紀さんが奉納した鉛筆画「長門」が飾られた。久野准教授が「海軍を代表する軍艦として四方の海を守護し続けた」などとする祭文を読み上げた。鳴瀬道生宮司は「祖国のために尽くされた方々に感謝し、長門の歴史と平和への願いを後世へ伝えていきたい」と語った。



