29日放送のMBSテレビ『住人十色〜家の数だけある 家族のカタチ〜』(後5:00、関西ローカル)で、神奈川県鎌倉市にある二世帯住宅が紹介される。建築家の夫婦が、昨年、妻の両親が住む古家を増築してリノベーションした住まいで、平屋の4隅に大きな「土のカマクラ」が鎮座する個性的な外観が特徴だ。
「おもしろくない」という両親の言葉がきっかけ
結婚後、東京で暮らしていた娘夫妻は、陶芸家として活動する妻の両親が高齢となったことから同居を決意。当初はバリアフリーの家を提案したが、現役の両親から「おもしろくない」と却下された。そこで建築家の夫婦が導き出した答えが、4つのカマクラだった。
それぞれのカマクラは、両親と娘夫妻の個室空間になっており、各自が1日のほとんどをカマクラの中で過ごしているという。
4つのカマクラの役割と工夫
1つ目のカマクラは約14帖の個室で、主に娘夫妻の仕事場として利用。内壁には陶芸の廃材に石灰を混ぜた左官材を何層にも重ねて塗り、あたたかみのある雰囲気に仕上げている。外壁には敷地内の土や陶芸の残土、鉄屑などを混ぜて塗り分け、陶芸をイメージしたデザインにした。
2つ目のカマクラは娘夫妻が寝室として使う和室、3つ目は母の部屋、4つ目は父の部屋。父は夜通し作品作りに没頭することもあるため、追加でベッドを作ってもらったという。
家族が集まるのは夕食時だけ
それぞれの生活リズムが異なるため、家族が集まるのは夕食のときだけ。夫は「どちらかというとシェアハウスみたい」と話し、MCの駿河太郎も「その考え方が一番近いかも」と納得する。
今年80歳になる父は、新たな二世帯住宅について「おもしろく出来たと思う。でもこれで完成ではなくて、家も家族も育っていくという住まいになった気がします」と語っている。



