笠間納涼盆踊り花火大会の実行委員長を務める安達勇人氏は、祭りが終わった後も「来年の景色」を思い描き続けるという。儲からない祭りをなぜ続けるのか、その理由を自身の著書『迷ったら心で動け、すぐ動け』の刊行に合わせて語った。
祭りは終わったあとから始まる
多くの人は「今年も無事に終わったね」と語るが、安達氏にとって祭りは終了後が本番だという。片づけをしながら、導線の改善点や時間帯ごとの人の流れを振り返り、すでに次回への構想が頭の中に浮かんでいるという。
「そんなに大変なら、やめればいいのに」「儲からないなら、続ける意味あるの?」といった声に対し、短期的な利益だけを見れば祭りは割に合わないと認めつつも、お金にならないことの中にこそ、後々大きな価値となって返ってくるものがあると説く。
「儲かるか」だけで見ない
安達氏は自身の活動を通じて、売上に直結することだけを追いかけていては現在の形には至らなかったと振り返る。地域で何かを続けることは、今日の努力が明日の数字にすぐ反映される仕事ではなく、時間をかけて人々の記憶に残り、関係性が深まった先に、予期せぬ形で価値が還ってくるものだと強調する。
祭りはそのことを毎年教えてくれる場所であり、儲けの有無だけでは測れない「人のつながり」や「記憶」といった無形の価値が、継続の原動力になっていると語る。



