終戦から81年目の15日、佐賀県鳥栖市のサンメッセ鳥栖で、終戦間際に特攻隊員が奏でたとされるドイツ・フッペル社製のピアノのコンサートが開かれ、鑑賞した約120人が平和への誓いを新たにした。
特攻隊員が弾いたとされるピアノ
このピアノは戦時中、鳥栖国民学校(現鳥栖市立鳥栖小)にあり、1945年に出撃前の特攻隊員2人が学校を訪れ、ベートーベンのピアノソナタ「月光」などを弾いたという悲話が伝えられている。2人は音楽学校の出身者だったという。
中学生が「月光」を演奏
会場では全員で黙とうをささげた後、福岡教育大付属福岡中3年の生徒(14)がこのピアノで月光を演奏した。今回のコンサートに向け、81年前の特攻隊員の心情に思いを巡らせたといい、「悲しみだけでなく、亡くなった人への祈りと二度と同じことを繰り返さないという強い願いを一音一音に込めた」と語った。
映画上映と平和への願い
コンサートに続き、ピアノの悲話を題材にした映画「月光の夏」(1993年公開)の上映会も開催。上映前のあいさつでNPO法人・ピアノ「フッペル」と映画「月光の夏」を語り継ぐ会の斉藤美代子理事長は「ピアノはもうすぐ100歳になるがいまも現役で、若い世代につないでいきたい」と話していた。



