ブラジル日系人3人、阿波おどり本場で技術磨く
ブラジル日系人3人、阿波おどり本場で技術磨く

ブラジルで阿波おどりの継承や普及に取り組む日系人の3人が県内を訪れ、踊りや鳴り物の技術を学んでいる。11~15日に徳島市で開かれる阿波おどりでは演舞場に踊り込み、本場ならではの熱気を体感する。約1か月の研修で得た技術や経験をブラジルに持ち帰り、徳島発の文化を次世代に受け継ぐ。

研修の概要と参加者

研修は国際協力機構四国センター(JICA四国)が初めて実施。参加者はブラジルの阿波おどり連「レプレーザ連」で活動する高野サトミさん(50)と大貫エライネさん(31)、現地の日系文化協会「サクラ」に所属するルイーザ・ダ・コスタさん(34)。いずれも徳島にルーツはないが、同機構の現地公募で選ばれ、初めて徳島を訪れた。

3人は7月24日~8月28日、徳島に滞在。受け入れ先の四国大で踊りや鳴り物の講義を聴いたり、学生と交流したりし、四国大学連の練習に参加して技術を磨いている。

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本場の舞台を見学

7月26日には、松茂町で開かれたイベント「まつしげサマーカーニバル」で、阿呆連など有名連の舞台を間近で見学した。母国で動画を見て憧れていたという大貫さんは「とても感動した。踊り手たちの熱量や技を吸収して、レプレーザ連に還元したい」と意気込む。

外務省の推計によると、ブラジルには約270万人(2023年)の日系人が暮らす。若い世代は日本語を話せない人が増えている一方、アニメや和食人気で日本文化への関心は高まっているという。10歳からレプレーザ連に所属する高野さんは「阿波おどりは日本や自分の家族とのつながりを感じられる大切なもの。誰でも参加できるところがサンバと同じ精神がある」と語る。

交流と本番への期待

四国大学連の連長で生活科学部3年の西山侑良さん(21)は「交流するのが楽しい。一緒に息の合った踊りを仕上げたい」と話し、JICA四国の担当者は「日系社会の枠を超えて両国の相互理解につながれば」と期待する。

3人は12日に四国大学連に加わって南内町演舞場で披露。今年はレプレーザ連の約20人も8年ぶりに参加する予定で、14日に県内在住の外国人らでつくる「あらそわ連」とともに藍場浜演舞場などで踊る。

レプレーザ連

約60人が所属し、日系社会のイベント出演を中心に活動する。1970年代、ブラジルに渡った阿波市出身の藤岡英吉さん、ミチエさん夫妻がサンパウロ市内で阿波おどりの指導を始めたことから誕生した。

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