第48回墨晨書道会展「墨の祭り」(産経新聞社など後援)が8月24日まで、さいたま市浦和区の埼玉会館で開催されている。
埼玉県坂戸市に本部を置く墨晨書道会が主催する展覧会で、役員のほか第一科、第二科、第三科と幅広く、漢字行草を中心に各体、仮名、近代詩文書、大字書と多彩な作品が出品されている。学生部も毛筆、硬筆の多くの作品が出品されており、訪れる人も多く活気があった。
役員が出品した個性豊かな作品
岩田正直理事長(産経国際書会常任顧問)は淡墨で妙味のある「祭凸凹凸凹一二三亖」を出品、末尾に「戯字散々」とある。(鳥獣戯画に想を得て)戯れに字を書いて散々だったとあるが、どうも散々も「(愛)燦々」をもじったらしい。遊び心満開の温かみのある書だ。
磯邊哲舟常任理事(産経国際書会常務理事)は揺らめきを秘めた隷書で「彼富我仁彼爵我義…」(菜根譚)を、今井翠泉常任理事(同)は流動的で心地よい筆致の行草大字「和氣動」をそれぞれ出品。
多彩な筆致で表現された世界
また、眞々田壽扇常任理事(同)は「渾然和氣」の題字下に菜根譚の詩句を行草でしたためた和みのある作品、関根史山常任理事(同理事)は西行の歌「きりぎりす夜寒に秋の…」(新古今集)を縦三行に散らした作品、佐武照聲常任理事(同理事)は行草大字「良禽擇木」を横に、里芳倫常任理事は「落葉松」(北原白秋)全文を上下対象に散らした作品をそれぞれ出品している。
理事対象の墨晨書道会大賞を何紹基の筆致を掌中のものとした臨書作品で新井大鳳氏が受賞。第一科の主な受賞者は、埼玉県書人連盟賞・岩崎郁子、産経新聞社賞・伊倉紗夏、埼玉新聞社賞・勝又瑶仙の各氏。



