俳優・鈴鹿央士が主演を務める映画『藁にもすがる獣たち』(9月25日公開)が、カナダ・モントリオールで開催される「第30回ファンタジア国際映画祭」の長編コンペティション部門(Cheval Noir Competition)に正式出品されることが決定した。会期中の7月16日から8月2日にかけて北米プレミア上映が行われる。
ファンタジア国際映画祭とは
ファンタジア国際映画祭は1996年にスタートした北米最大級のジャンル映画祭で、毎年約400作品を上映し、約10万人が来場することで知られる。今年で30回目を迎える。
作品概要
本作は、江戸川乱歩賞作家・曽根圭介の同名小説を、『死ぬほど愛して』などの城定秀夫監督と、『岸辺露伴は動かない』シリーズの脚本家・小林靖子氏が初タッグを組んで映画化したマネーサバイバルスリラー。鈴鹿のほか、成宮寛貴、森七菜らが出演する。
物語は、ネットカフェに置き忘れられたボストンバッグから1億円を手にしてしまった弱小大学生YouTuber・佐藤寛治(鈴鹿)を主人公に展開。不良警官や夜職で働く女性など、それまで接点のなかった人々が欲望のままにぶつかり合い、壮絶な争奪戦へとなだれ込んでいく。
海外映画祭での評価
プログラマーでアジアプログラムディレクターのニコラス・アーカムボルト氏は、「初めて『藁にもすがる獣たち』を観た瞬間、私はこのスリラーとブラックコメディが融合した傑作の虜になり、絶対にCheval Noir Competition部門に招待しなければならないと考えました。そして2回目に観た時、その愛はさらに深いものになったのです。城定秀夫監督は、観る者を笑わせ、身悶えさせ、そして心から楽しませてくれる、極上のエンターテインメント作品という名の輝かしい宝石を創り上げました」と高く評価した。
韓国で開催中の富川ファンタスティック国際映画祭に続く海外映画祭での上映決定を受け、主演の鈴鹿は「『藁にもすがる獣たち』がこうして海外で評価していただけたことが素直にうれしいです」と喜びをコメント。「欲望にまみれた獣たちの運命が交錯し、激しいアクションシーンだったり、ノンストップの映像体験をお楽しみいただけると思います。たくさんの方に届くことを願っています」と期待を寄せた。
また、城定秀夫監督も「『映画はただ面白ければそれでいいんだ!賞なんていらない!』という思いで作ったのですが、このような素晴らしい映画祭に呼ばれてとてもうれしいです」と心境を明かし、「従来の日本映画とは一味違う舌触りになっていますので、海の向こうの皆さまにどう受け止められるのか、今からワクワクしています。そして、願わくば賞も欲しいです!」とユーモアを交えて語った。
今後の展望
アジアに続き北米でも上映されることが決まり、世界へ向けたさらなる広がりに期待が高まっている。



