田中未来監督の初長編映画『シルバー・エクスプレス』について、11月13日に予定していた公開を延期すると23日に発表された。火災の影響で臨時休館している東京・新宿武蔵野館の状況を踏まえ、製作委員会で協議の上で決定した。変更後の公開日は未定で、決まり次第、作品の公式サイトと公式SNSで案内される。
新宿武蔵野館は臨時休館中
新宿武蔵野館は、9月23日に入居する武蔵野ビル7階で発生した火災を受け、ビル全館の安全確認のため、当面の間、臨時休館すると発表している。
『シルバー・エクスプレス』フィルムパートナーズは、「公開を楽しみにお待ちいただいていた皆様には誠に申し訳ありませんが、何卒ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます」とコメントした。購入済みのムビチケオンライン券は、延期後の公開時にもそのまま使用できる。
特集上映や映画祭は予定通り
なお、東京・アップリンク吉祥寺で10月30日から11月12日まで開催予定の「MANIAC-田中未来監督特集-」は、予定通り実施される。「第39回東京国際映画祭」で11月1日、3日に予定されている本作の上映も行われる。
本作は、短編『ジンジャー・ボーイ』で「第78回カンヌ国際映画祭」ラ・シネフ部門第3位に輝いた田中監督が、岡本ゆいを主演に迎えた初長編映画。他者に恋愛感情を抱いたことがなく、周囲との関係に孤独を感じている智絵里(岡本)が、自分と同じように恋愛感情を持たない男性・翔也(栗原颯人)と出会う物語。意気投合した2人は「自分たちは一人じゃなかった」と喜び合うが、互いの間には決定的な違いがあった。
共演には中村里帆、山脇辰哉、高橋璃央、中島侑香、中井友望、斉藤里奈、佐久間祥朗、大瀧慶祐、高良健吾、吉田羊らが名を連ねる。価値観やセクシャリティが異なる他者を理解しようとすることの難しさと大切さを描く。