のん(33)が、28日に公開される映画「平行と垂直」(小林聖太郎監督)でSUPER EIGHTの安田章大(41)とダブル主演を務める。劇場映画、配信ドラマに加え、今年は地上波ドラマにも相次いで出演し、活躍の場を広げている。「役に恵まれ、俳優として充実している」と笑顔で手応えを語った。
安田の尽力で映画化、のんは感謝
本作は、俳優で脚本家の山野海の脚本に感銘を受けた安田が、映画化に尽力した。自閉スペクトラム症(ASD)のある日向大貴(安田)は、きちょうめんで身の回りのものをすべて平行と垂直にそろえずにはいられない。清掃の仕事に就き、自立した暮らしを送っている。妹の希(のん)はしっかり者でカウンセラーとして働き、母を亡くし父とも距離を置く兄妹は2人で生きてきた。しかし、希に結婚話が持ち上がり、兄妹の関係は思いがけず揺れ動く。
安田演じる大貴は感情を表に出さない。その分、のんは泣き、笑い、感情豊かに希を演じる。バランスのよい2人のたたずまいが、観客の涙を何度も誘う。2人は話し合うこともなくそれぞれの役に入ったが、安田は常に「不安なことあったら聞くで」と声をかけてくれ、「演じやすかった」とのんは感謝する。
役への向き合い方、チームの一員に
のんはASDのあるきょうだいをもつ女性3人から体験談を聞くなどして役に落とし込んだ。また、表面上は妹が兄を支えているように見えるが、「実は希のほうが大貴を生きる支えにしている」と分析して演じた。
大貴は両家顔合わせの食事会に同席するが、平行と垂直にこだわるあまり騒動を起こしてしまう。「この映画には、よい人しか出てこない。でも、人って善意が原因で傷つけ合ってしまうこともある」とのんは指摘する。
小林監督から出演を打診された際、「あまちゃん」以前から注目していたと、思いの丈をしたためた長文の手紙が届いた。だが、「安田さんと山野さんが大事に育てた作品なので、生半可な気持ちでは参加できない」とのんは制作陣とやりとりを重ね、希望も伝えた。その結果、理解こそが重要だと伝える山場となる場面が脚本に加わり、「いつの間にか、私もこの映画のチームの一員になっていた」と出演を決めた。
今後の出演作も続々
のんは現在、フジテレビ系水10ドラマ「Tokyo middle 30」に出演中だ。1月の日本テレビ系深夜ドラマ「こちら予備自衛英雄補?!」に続き、9月にはDMM TVで「幸せカナコの殺し屋生活2」の配信も控えている。「この後もいくつか決まっています。役にも恵まれ、俳優として、いま、すごく充実しています」と語った。



