『新凱旋門物語』VFXメイキング映像公開、1980年代パリを再現
新凱旋門物語VFXメイキング映像公開、1980年代パリ再現

1983年にフランス大統領フランソワ・ミッテランの主導で進められた国家プロジェクト「新凱旋門(グランダルシュ)」建設の舞台裏を描く実話に基づいたヒューマンドラマ『新凱旋門物語』(2026年7月17日公開、配給:ミモザフィルムズ)のメイキング映像が公開された。この映像では、1980年代のパリを再現したVFXの制作過程が詳細に紹介されている。

物語の概要と製作背景

本作は、無名のデンマーク人建築家オットー・フォン・スプレッケルセン(クレス・バング)が国際設計コンペで優勝し、国家的建築プロジェクトの指揮を任される実話に基づく。理想と現実、政治と芸術の衝突の中で、一人の建築家のスケッチが巨大建築へと変わる過程を描く。監督・脚本はステファン・ドゥムースティエが務め、原作はロランス・コセの『新凱旋門物語 ラ・グランダルシュ』(北代美和子訳、草思社)である。

VFX制作のハイブリッド手法

制作チームは、歴史資料に基づく綿密なリサーチを重ね、当時の建設現場などのアーカイブ映像を基盤に、CGI、マットペインティング、コンポジットを融合させたハイブリッド手法を採用。100ショットを超えるVFXによって、実写記録映像のようなリアリティを実現し、観客を1980年代のパリへと誘う。

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VFXスーパーバイザーのコメント

VFXスーパーバイザーのリーズ・フィッシャーは、「この映画はファンタジーではなく、『歴史』を描いた作品です。そして歴史をリアルに感じさせることは、想像の世界を作るより難しい場合があります」と語っている。フィッシャーは『怪盗グルーのミニオン危機一発』(2013)、『パリ13区』(2021)、『エミリア・ペレス』(2024)など幅広い作品を手掛けてきた。

セザール賞受賞の快挙

本作の卓越した芸術性と技術力が高く評価され、第51回セザール賞視覚効果賞を受賞。この受賞は、同賞における女性初の快挙となった。

メイキング映像の内容

今回公開されたVFXメイキング映像では、建設途中の「新凱旋門」やルーヴル美術館ガラスのピラミッドがリアルに再現されていく過程が映し出される。1980年代のパリを蘇らせた映像表現の舞台裏に迫ることで、本作の魅力をより深く味わえる内容となっている。また、公式Webサイトでは、建築家の五十嵐太郎をはじめとする著名人のコメントも公開されている。

ストーリー詳細

1983年、パリ。ミッテラン大統領はフランス革命200周年を祝う新モニュメントの建設を構想。国際設計コンペで選ばれたのは、無名のデンマーク人建築家ヨハン・オットー・フォン・スプレッケルセン。イタリア・カッラーラ産の大理石によるキューブ状のアーチと、そのふもとに雲のような屋根が浮かぶ大胆なプランは、大統領の心を射止め、彼を一夜にして時の人にした。しかし、完璧を追い求める彼の前には、予算や政治的圧力、周囲の思惑が立ちはだかる。理想を貫くか、現実に折り合いをつけるか。巨大プロジェクトの渦中で、一人の建築家が下す「ある決断」とは――。

出演者とスタッフ

出演者は、オットー・フォン・スプレッケルセン役のクレス・バング、ポール・アンドリュー役のスワン・アルロー、ジャン=ルイ・シュビロン役のグザヴィエ・ドラン。スタッフは、監督・脚本のステファン・ドゥムースティエ、原作のロランス・コセ。製作はAGAT FILMSとLE PACTE。

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