グレン・パウエル主演、北米配給A24によるクライム・サスペンス『大富豪になるための正しい殺し方』(2026年11月13日公開、配給:KADOKAWA)で、魔性の女ジュリアを演じるマーガレット・クアリーの場面写真が公開された。
巨額遺産を巡る復讐劇
本作は、大富豪の家系から不当に追放され貧困生活を余儀なくされた主人公が、本来手に入れるはずだった280億ドル(約4.5兆円)の巨額遺産を取り戻すため、相続に立ちはだかる7人の金持ち一族を巧妙な「事故」に見せかけて次々と抹殺していく物語。北米配給はA24が手がける。
主人公ベケット・レッドフェローを演じるのはグレン・パウエル。『トップガン マーヴェリック』(2022)のハングマン役で名を轟かせ、『ヒットマン』(2023)『ランニング・マン』(2025)など主演作が相次ぐ注目俳優だ。貧しい育ちながらも母親仕込みの「上流階級らしい」知性と振る舞いを武器に、粛々と殺人を遂行する主人公をスタイリッシュかつダークに演じる。
ベケットを翻弄する初恋の相手ジュリア役には、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)のプッシーキャット役や『サブスタンス』(2024)の怪演で話題となったマーガレット・クアリーが起用された。大人になって再会し、主人公の計画をかき乱すミステリアスなヒロインを演じる。さらに、レッドフェロー家の絶対的な長ホワイトロー役には、アカデミー賞ノミネート経験のあるエド・ハリスが扮し、作品に重厚感をもたらしている。
クアリーが演じる小悪魔的ヒロイン
監督・脚本は、長編デビュー作『エミリー・ザ・クリミナル』(2022)でサンダンス映画祭をはじめ各国の映画祭・映画賞で高い評価を得たジョン・パットン・フォード。古典的な犯罪喜劇のプロットを現代風にアップデートし、鋭い知性と心地よい緊張感、痛烈なブラックユーモアを交えたエンターテインメントに仕上げた。
今回公開された場面写真では、シャンパングラスを片手に机の上で脚を組み不敵な表情を浮かべる姿や、シックなスーツで知的な冷徹さを漂わせる姿が捉えられている。本作でクアリーは、『ラスト・サバイバー』で見せた過酷な終末世界をタフに生き抜く泥臭いヒロインから一変し、公式アンバサダーを務めるシャネルの衣装に身を包み、男たちを意のままに操るゴージャスで狡猾な小悪魔ジュリアへと鮮やかな変身を遂げる。
劇中、ジュリアは幼少時代にベケットと出会い、大人になって運命的な再会を果たす。気品と魅力に溢れた上流階級のジュリアと、大富豪一家を追われ貧しい育ちのベケット。格差はあれど初恋に落ちた二人は、映画全体を通してただならぬ絆で結ばれていくが、その関係は一筋縄ではいかない。
監督とプロデューサーが語るジュリア像
プロデューサーのピート・チェルニンは「ジュリアは非常に美しく、小悪魔的なファム・ファタールであり、おそらくベケットを意のままに操っている」と語る。監督のジョン・パットン・フォードも「ジュリアは映画製作の偉大な伝統を受け継ぐ、30年代や40年代の作品に登場したようなファム・ファタールを現代風にアップデートした存在」と説明し、「彼女はエリートであり、ずっとそうやって生きてきた。『自分には素晴らしいことだけが起こる価値がある』と感じて育ち、大人になってからもその感覚を手放せずにいる」とその危うい人物像を明かした。
クアリーは2013年、ジア・コッポラ監督の『パロアルト・ストーリー』で俳優デビューし、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)やヨルゴス・ランティモス監督『哀れなるものたち』(2023)など話題作に出演。『サブスタンス』での怪演やエミー賞ノミネートのNetflixドラマ『メイドの手帖』(2021)など主演作でも存在感を発揮している。
ジュリア役についてクアリーは「ジョンの脚本は素晴らしかった。それに、男性俳優をいじめるのが大好きだから」と語り、撮影現場でも楽しんだ様子がうかがえる。フォード監督は「マーガレットは抑えきれない性格の持ち主で、登場時のあのキャラクターが持つ大胆さの多くを体現している。それが彼女という人間なのです」と信頼を寄せる。
公開された場面写真は、クアリーの底知れぬ魅力を伝える内容となっている。映画は2026年11月13日に公開予定だ。



