俳優の黒川想矢が24日、映画『3ミリの恋』(11月6日公開)の主要ロケ地となった佐賀県立唐津東高等学校で開かれた試写会イベントにサプライズ登壇した。同校の生徒ら約1100人が歓声と拍手で迎えた。
在日韓国人3世の監督による商業デビュー作
本作は、在日韓国人3世の全辰隆(チョン・ジニュン)監督による長編商業デビュー作。『山形国際ムービーフェスティバル2022』でグランプリを受賞した短編映画『ミヌとりえ』や、『第46回青龍映画賞最優秀短編映画賞』にノミネートされた『国道7号線』で、日本と韓国の歴史的背景が現代を生きる私たちにも決して無関係ではないことを描いてきたジニュン監督がメガホンを取った。
商業デビュー作となる本作では、日本と韓国の高校生を主人公に、両国の関係性にも触れながら、歴史や文化、国境を越えてひかれ合う若者たちの瑞々しい青春を描き出す。舞台は佐賀県唐津市。釣りに明け暮れる高校生・タツヒコ(黒川)のクラスに、韓国・釜山からの留学生ユンスル(キム)がやってくる。交流を重ねる中で距離を縮めていく2人だったが、タツヒコの何気ない言葉がユンスルを傷つけ、翌日、彼女は韓国へ帰ってしまう。そんな中、タツヒコは歴史の教科書に載っていた地図を見つけ、唐津と釜山の距離を定規で測ってみると、“たった3ミリ”しか離れていないことに気づく。
サプライズ登場に生徒ら大歓声
試写会が終わり、興奮冷めやらぬ体育館に集まった同校の中学・高校の生徒および関係者約1100人の前に、主演の黒川想矢と全辰隆監督がサプライズで登場。大歓声と拍手で「お帰りなさい!」と迎えられた。
主人公・タツヒコ役を演じた黒川は、「撮影でお借りした高校に戻ってくることができて、すごく嬉しいです。今日は短い間ですが楽しんでいってください」と笑顔で呼びかけた。全監督も「盛り上がるかドキドキだったんですけど、その心配はなさそうですね!」と会場の凄まじい熱気に満面の笑みを見せた。
再会に感慨深い様子
撮影の舞台となった同校での上映を迎えた気持ちを聞かれると、黒川は「撮影現場にもう一度訪れることって本当にないので、不思議な気持ちです。実際にクラスメイト役として出てくださった方がこの中にたくさんいらっしゃるので、久しぶりにお会いできてめちゃくちゃ嬉しいです」と感慨深く語った。
全監督も「何事も再会というのは嬉しいですし、また映画を撮影した場所に来られるのも本当に嬉しいです」と明かし、温かい再会を喜んだ。