映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(以下、『ジョーカー2』)は、批評家からの高い評価と観客の冷淡な反応という、近年のハリウッド映画でも異例ともいえる分裂を生んだ。
本作は、前作『ジョーカー』(2019年)の続編であり、ホアキン・フェニックス演じるアーサー・フレックが再びジョーカーとして登場する。監督は前作に引き続きトッド・フィリップスが務めた。
批評家と観客の評価が乖離
批評家向けのレビュー集積サイト「Rotten Tomatoes」では、批評家の支持率は約60%とまずまずの数字を記録した一方、観客による支持率は30%台にとどまった。この差は、映画の内容に対する期待の違いを反映しているとみられる。
本作はミュージカル要素を取り入れ、前作のダークなトーンとは異なるアプローチを試みた。この変化が、前作のファンには受け入れられなかった可能性がある。
興行成績にも影響
この評価の乖離は興行成績にも影響を与えた。公開初週の興行収入は前作を下回り、その後も失速が続いた。最終的な興行収入は、製作費を賄うのがやっとという水準にとどまるとの見方もある。
本作は、批評家と観客の間で評価が分かれる作品の典型例として、今後の映画製作に一石を投じる結果となった。



