ハンガリーの鬼才パールフィ・ジョルジ監督が描く異色のヒューマンドラマ『雌鶏』(2026年9月25日公開、配給:ハーク)の<『雌鶏』 推し活ロードムービー>と題したプロモーション映像が、8月28日の<ニワトリの日>に公開された。
ニワトリ主演のプロモーション映像
映像では、田舎の農道に掲示された本作のポスターで主演女優である黒い雌鶏に一目惚れした白い雄鶏が、彼女に会うために都内の劇場を目指す様子が描かれる。白い雄鶏は「あの娘に会いたい…!!」という一心で、出荷用キャベツと共にトラックに揺られ東京へ向かう。
到着した浅草では雷門をくぐり仲見世通りを闊歩するが、「あれ、ちょっと違う?」と方向転換。駅の改札を飛び越え山手線に乗り込むと、スーツ姿のサラリーマンに囲まれながら行儀よく座席に座る。雄鶏が電車に乗っていても誰一人気に留めない様子が、東京らしさを演出している。
新宿に辿り着くまでの旅路
その後、SHIBUYA109前のスクランブル交差点で雑踏に揉まれ、道に迷いながら新宿へ。日が暮れネオンが灯るなか、明治通りを歩く姿からは長旅の疲労がにじむ。そして辿り着いたのは本作のメイン館・シネマート新宿。劇場の看板を前に「やっと会える……」と期待に胸を膨らませる。
この映像は続編も制作されており、公開初日の9月25日に彼の旅の結末を描く<完結編>も公開予定。
映画『雌鶏』の見どころ
本作は、養鶏場から搬送中に逃走した1羽の雌鶏の旅を、人間の欲望や社会の理不尽さをユーモラスに描いた寓話。8羽の雌鶏が役割を分担し、世界的に著名な動物トレーナーであるアルパード・ハラシュの指導のもと、CGIや特殊効果に頼らず実演で撮影された。
パールフィ・ジョルジ監督は『ハックル』(2002)や『タクシデルミア ある剝製師の遺言』(2006)がアカデミー賞国際長編映画賞のハンガリー代表に選出された実力派。本作では雌鶏の目を通して移民問題、人身売買、貧困、格差など現代ヨーロッパ社会の問題を描き、2025年の第50回トロント国際映画祭で審査員特別賞(特別表彰)を受賞。同年の第38回東京国際映画祭や第73回サン・セバスティアン国際映画祭でも上映され好評を博した。



