日本テレビ系10月期連続ドラマ『俺たちの箱根駅伝』の追加出演者が15日、発表された。浅香航大、河内大和、望月歩が「箱根駅伝中継」の使命を担うテレビ中継スタッフを演じる。主演の大泉洋が座長を務め、現場を盛り上げたという箱根の山でのロケ裏話も明らかになった。
追加キャストの役柄とコメント
浅香航大は、後輩・菜月(伊藤沙莉)にセンターDの座を奪われ複雑な思いを抱えるディレクター・野村豪輝を演じる。浅香は「僕は部活での青春を体験したことがありませんでした。原作を拝読した時、スポーツの熱さ、すばらしさを改めて感じ、号泣しながら読み終えました。野村は原作には登場しないドラマオリジナル人物ですが、作品の良いスパイスになるよう、大事に育てていきたいと思います」とコメントしている。
河内大和は、技術者として絶対の誇りを持ち、「技術を制するものが箱根を制す」を信条に現場を支える技術チーフ・桑名哲を演じる。河内は「お正月、当たり前のように見ていた箱根駅伝ですが、本作に参加して、その舞台裏にどれほど多くの人々の情熱と責任があるのかを改めて知りました。走る者たちのドラマと、それを支える者たちのドラマ。その両方が重なり合い、箱根駅伝の新たな魅力と熱狂が見えてきます」と語った。
望月歩は、ADとして経験を積み念願のディレクターデビューを果たした心優しき松澤東吾を演じる。望月は「今回、松澤東吾を演じさせていただくことになりました。見ようと思えば毎年見られたはずの箱根駅伝ですが、僕は今年が初めてでした。作品を通して、僕のような人にも興味を持っていただけたらうれしいなと思います」と述べている。
撮影の舞台裏と山ロケのエピソード
ドラマの撮影では実際の箱根駅伝中継で使われる移動中継車を使用。今回の写真撮影も、実際の中継車やカメラバイクをバックに行われた。普段は間近で目にする機会のない本物の中継車の迫力に、キャスト陣からも思わず感嘆の声が上がる場面もあった。カメラバイクを囲んだ浅香、河内、望月の3人の撮影では、大泉が「桑名(河内)はカメラを持った方が絶対リアルでしょ」と自ら演出し始め、現場を大いに盛り上げる一幕もあった。
ドラマ内で大日テレビの中継の裏側を描くパートでは、往復約14時間に及ぶ生中継に挑むスタッフたちの奮闘が描かれる。候補選手への取材を重ねながら信頼関係を築き、選手の表情や勝負どころを逃さないカメラポジションを入念に下見。さらに、数々の名場面を生んできた“給水ポイント”の撮影方法にも新たな工夫を加えるなど、“選手のための箱根駅伝”を全国に届けるため、時にぶつかり、時に知恵を出し合う個性豊かな箱根駅伝スタッフの人間模様も本作の大きな見どころとなっている。
約40年前の技術スタッフの苦闘を描く
本作では、約40年前、箱根駅伝中継の礎を築いた技術スタッフたちの知られざる苦闘にもスポットを当てる。当時は、テレビ中継の電波が葉っぱ1枚でもあるだけで遮られてしまう時代。カーブが連続する箱根の山で生中継を実現することは、不可能に近い挑戦だった。山中にいくつもの中継基地を設けるため、技術スタッフたちは、50キロにも及ぶ機材を背負い、道なき山道を何度も往復しながら運び上げ、ようやく中継体制を築き上げていった。
ドラマでは、その知られざる苦闘の一端を描くエピソードも登場する。大泉、伊藤、山田杏奈ら中継スタッフ役のキャストも実際に箱根の山へ入り、機材を背負いながら、当時と同じような急峻な山道を歩いて撮影に臨んだ。後にキャスト陣が「とにかく山の撮影が本当に大変だった」と口をそろえるほどタフなロケとなり、困難を乗り越えながら生中継という新たな挑戦を切り拓いた先人たちへのリスペクトを身をもって実感した。時には足場の悪い急斜面に苦戦する場面もあったが、座長の大泉が“山岳隊の隊長”さながらに「全員無事かー?」「ここは俺に任せて先に行けー!」などと声をかけ、一同を盛り上げ、笑顔が絶えない雰囲気の中、チーム一丸となってタフな撮影を乗り越えた。



