NHK大阪放送局は15日、今夏放送予定の特集ドラマ『手塚治虫の戦争』のメインビジュアルを解禁し、音楽、漫画考証、監修の担当者を発表した。俳優の高良健吾が手塚治虫役、原田琥之佑が大寒鉄郎役を演じる本作は、1970年代の東京でどん底にあった手塚が戦争体験をもとに漫画『紙の砦』を描き始める姿と、戦時下を生きる主人公・大寒鉄郎の物語が交錯する。
メインビジュアルは燃える原稿デザイン
メインビジュアルは、手塚治虫の漫画原稿が燃えているような衝撃的なデザイン。ネームを手塚の元アシスタント・三浦みつる氏が、作画を漫画家・つのがい氏が手掛けた。プロデューサーの田島彰洋氏は「焼かれてもなお残る漫画」をテーマに、戦争で原稿が引き裂かれても夢を諦めない魂を表現したとコメントしている。
音楽は原摩利彦氏、漫画考証・監修も決定
音楽は映画『国宝』『流浪の月』や羽生結弦『Prequel : Before the WHITE』などを手がけた原摩利彦氏が担当。原氏は「手塚治虫が戦時中の不条理をペンで描くことで昇華した姿に尊敬の気持ちを込め、遊び心も忘れずに音楽を書いた」と語る。漫画考証は三浦みつる氏、漫画監修はつのがい氏が務める。
スタッフ・キャストの熱意
三浦氏はビジュアル制作にあたり「手塚先生の原稿が燃えている……!!」と興奮を語り、つのがい氏は「手塚作品の奥深さを再認識した」と述べた。田島プロデューサーは「最初にメインテーマのデモを聴いた時、鳥肌が立ち涙がこぼれた」と音楽への感動を明かした。ドラマは8月12日放送予定で、制作は佳境を迎えている。
あらすじ:二つの時代が交差
1973年、東京。手塚治虫は会社の倒産と連載打ち切りでどん底に落ち、創作への自信を失いかける。脳裏によみがえるのは1945年、大阪。中学生の大寒鉄郎は軍事訓練に縛られながらも漫画を描き続け、「非国民」と罵られても夢を追う。同級生との出会いが日常を変えていくが、戦火が迫る。過去と現在が交錯し、手塚は戦争を描く意味を問い直す。



