米ワシントン・ポスト紙の元記者でノンフィクション作家のライザ・マンディ氏は、米中央情報局(CIA)で活動した女性たちを描いた著書の和訳版「ザ・シスターフッド CIAの女たち」(みすず書房)を刊行した。マンディ氏は、CIAで実績を積み上げてきた女性たちの地位が再び揺れていると指摘する。
女性たちは組織の周縁に追いやられた
マンディ氏は、2017年に原著を刊行した「コード・ガールズ 日独の暗号を解き明かした女性たち」(みすず書房)で、女性たちが第2次世界大戦中、米国の情報能力の構築に果たした重要な役割を取り上げた。女性たちは戦時中、米国の諜報組織を築くうえで大きく貢献した。
「ザ・シスターフッド」で探りたかったのは、戦後に冷戦が始まり、米国の情報機関が大きく拡大していくなかで何が起きたのか、という問題だ。女性たちは一度、組織の周縁に追いやられる。再び組織に受け入れられ、自分たちの価値を証明するために闘わなければならなかった。
9・11テロと女性差別の関係
また、01年の9・11米同時多発テロでは、女性の情報分析官たちが(テロの)何年も前から、国際テロ組織アルカイダの脅威に注意を向けるよう訴えていた。数十年にわたって続いた女性差別が、彼女たちの警告に十分な注意が払われなかった理由の一つになった。
マンディ氏は、CIAで実績を積み上げてきた女性たちの地位が再び揺れていると指摘する。この記事の続きは有料会員向けとなっている。