野田秀樹「華氏マイナス320°」ロンドン公演千秋楽、英紙絶賛
野田秀樹「華氏マイナス320°」ロンドン公演、英紙絶賛

日本演劇界を牽引する劇作家・演出家の野田秀樹さん(70)が主宰する「NODA・MAP」の新作「華氏マイナス320°」のロンドン公演が7月11日、サドラーズ・ウェルズ劇場で千秋楽を迎えた。辛口で知られる英メディアの劇評も、日本語上演(英語字幕付き)ながら好意的な評価が相次ぎ、演劇の本場での知名度の高まりを示した。

豪華キャストと独創的な舞台

2日から11日まで行われた8回の公演には、阿部サダヲさん、広瀬すずさん、深津絵里さん、橋爪功さんらが出演。発掘現場で見つかった謎の骨の正体を巡り、阿部さん演じる主人公が中世や古代を行き来するうちに、命の選別に関わる製薬会社の思惑や、実際に起きた陰惨な事件が浮かび上がるストーリーだ。素早いセリフの応酬と俳優のしなやかな身体表現で、生命科学の危険性に警鐘を鳴らす独創的な舞台として評価された。

英メディアの反応

開幕後、英メディアでは高級紙ガーディアン(電子版)が「目を見張るような仕掛けに満ちている」と絶賛。その他20本を超える劇評が掲載され、「科学による神への挑戦を描いた驚異的ビジュアルの舞台」と、野田さんが作品に込めたテーマが英国人の心に響いた様子がうかがえる。一方で、「多くのアイデアを詰め込みすぎ」という辛口の意見も見られた。

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NODA・MAPのロンドン公演の歴史

NODA・MAPは近年、2022年と24年にもロンドン公演を行っており、英メディアからは「圧倒的なエネルギーを携えてロンドンに帰還」と歓迎する声も上がった。野田さんは「『日本の現代劇』がロンドンで上演されることは普通ではない。この地での私の演劇キャリアが次のステージに入ったと確信できた」と公演を振り返った。

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