文化審議会が答申
国の文化審議会は7月30日、小説「鞍馬天狗」シリーズで知られる作家・大佛次郎がサロンとして使用した茅葺建築「旧大佛次郎茶亭」など、神奈川県内の5カ所9件を国登録有形文化財(建造物)に登録するよう文部科学相に答申した。
登録される5カ所9件
神奈川県教育委員会などによると、今回の答申には鎌倉市雪ノ下の「旧大佛次郎茶亭」、同市極楽寺の「金田家住宅主屋」、藤沢市打戻の宇都母知神社の「本殿」「拝殿及び幣殿」「鐘楼」、伊勢原市大山の「おゝすみ山荘主屋」、真鶴町岩の「旧土屋家住宅」の「店舗兼主屋」「書院棟」「内蔵」が含まれる。答申通りに告示されれば、県内の登録数は累計185カ所359件となる。
旧大佛次郎茶亭の特徴
「旧大佛次郎茶亭」は大正8年(1919年)に建てられた数寄屋風建築で、令和5年に改修された。鶴岡八幡宮の南側に位置し、庭に面して銘木をあしらった茶室が2室並ぶ。西側の茶室は円窓と違い棚を組み合わせた斬新な意匠を持つ。関東大震災で大きな被害を受けた鎌倉では、震災以前の建物は希少とされる。
金田家住宅主屋など
「金田家住宅主屋」は明治18年(1885年)に建築された旧名主の主屋で、身分の高い客を迎えるための玄関「式台」などが当時の家格を示している。



