朝から出かけていた真吉が戻ってきて、稔やテツといっしょに昼食の用意を始めた。今日は、豚汁に握り飯だという。
シンプルだが満足感がある。代表室に届けると、阿岐本も気に入った様子だった。
真吉が明かす「ヤバいやつ」の正体
食事をしながら、真吉が言った。
「女の子たちが言っていたヤバいやつって、街の不良のことみたいですね」
「街の不良?」と日村は聞き返した。「半ゲソか何かか?」
半ゲソは、暴力団の準構成員のことだ。真吉がこたえた。
「ゲソ付けとかしていないと思いますよ」
「ヤクザじゃないってことだな?」
「どうやら暴走族くずれみたいです」
暴走族とヤクザの関係の変化
かつて、暴走族はヤクザの予備軍だった。暴力団が暴走族のケツ持ちをやり、そこから人材を吸い上げるという構図だ。
だが、今ではそういうことも少なくなってきたようだ。



