世界遺産認定の陰に考古学者の百年、関西大と明日香村の絆
世界遺産認定の陰に考古学者の百年、関西大と明日香村の絆

飛鳥時代の遺跡で構成する「飛鳥・藤原の宮都」(奈良県明日香村、橿原市、桜井市)が世界文化遺産に登録された。飛鳥美人壁画で知られる昭和47年の高松塚古墳(明日香村)発掘など、村内の遺跡調査を長年にわたって続けてきたのが関西大学(大阪府吹田市)だ。その歩みは70年以上に及ぶ。

関西大学と飛鳥の深い縁

なぜ大阪の大学が飛鳥の調査を? と不思議に思う向きもあるが、そこには古代遺跡の宝庫・飛鳥を愛し、国の成り立ちを探求する考古学者たちの魂があった。

関西大学博物館では今月1、2日、オープンキャンパスに合わせた記念展示を開催。世界遺産の一つ、斉明天皇の墓とされる牽牛子塚古墳(明日香村)出土の夾紵棺の破片などが限定公開された。

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天皇の棺にふさわしい匠の技

古墳の棺といえば木棺が一般的だが、夾紵棺は布と漆を厚さ2センチ以上も塗り重ねたもので、最高水準の匠の技が凝縮されている。まさに天皇の棺にふさわしい。

同館入り口の小さなコーナーながら、高校生や保護者が食い入るように見ていた。博物館館長の井上主税教授は「世界遺産登録もあって関心が高かった。明日香村と大学とのつながりを知ってもらいたかった」と話す。

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