スペイン発『ふたごの魔法使い』完結、日本で話題の成長物語
スペイン発『ふたごの魔法使い』完結、日本で話題

スペイン発のデジタル漫画『ふたごの魔法使い』が、この夏ついに完結した。魔法使いの一族に生まれながら、空飛ぶほうきも乗りこなせない双子のエレナとエド。親元を離れ、街で出会った仲間たちとともに、次々と起こる思わぬ出来事に立ち向かう成長物語だ。

自己探求と社会の対立を描く冒険譚

本作は、わくわくする冒険物語でありながら、自分の力でできることを模索する自己探求や、家族との価値観の違い、さらには魔法を使う者と使わない者の社会対立も織り込まれている。スピード感のある展開が特徴だ。

もともとスペインの漫画家によって描かれ、ウェブトゥーンとして海外で公開された作品。その評判が日本にも伝わり、翻訳されて約2年かけて刊行された。

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子ども向け漫画に新風

読者対象が明確に子ども向けとされており、国内ではやや手薄な子ども向けエンターテインメント漫画に、海外から切り込んだ作品として注目される。

物語は複雑な部分もあるが、かわいらしい絵は魅力的で、本文がすべてカラーであることを生かし、登場人物のセリフを色分けするなど、読みやすさへの工夫も見られる。

成長する双子と未来への選択

物語が進むにつれ、エレナとエドの姿かたちも成長し、読者対象も10代向けへと明確に移行していく。最終巻では、自分の道をどう選ぶかというテーマに加え、未来を共に作るパートナーとのロマンスも描かれる。

家族とのやり直しや寄り添い、同性の相手への信頼と好意といった関係性のほか、結婚生活を立場上の役割として扱う流れには意表を突かれたが、重い責任を果たすための心の拠り所を求める姿を、作者がさまざまに苦心した結果だと受け止めた。

物語には迷い、失敗するキャラクターたちが登場するが、それでもこのカラフルで賑やかな物語は、笑顔でエンドマークを迎えた。

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