第39期竜王戦1組5位決定戦で、佐々木勇気八段と八代弥八段が激突。決勝トーナメント進出をかけた一戦は、佐々木が危険な△7六飛を選択し、らしさを前面に押し出して制した。敗れた八代は「大局観が悪かった」と嘆いた。
相掛かりの珍しい展開
振り駒で八代の先手となり、相掛かりに。早々に▲2四歩と飛車先を切る現代では珍しい進行を見せた。解説の三枚堂達也七段は「飛車先交換には△9四歩がいい手とされている」と語る。八代はさらに▲1六歩と工夫を凝らし、研究家の佐々木が手を止める場面もあった。
佐々木の強気の選択
佐々木は△4二玉と上がり、多くの含みを残した。三枚堂七段は「最も得をしにいっている」と評価。佐々木は「欲張った手。成立するかどうかわからなかった」と振り返る。八代は「本線ではなかった」と語った。その後、角道を開ける▲7六歩に対し、佐々木は少考で△7六飛と横歩を取る強気の選択。危険な橋でも渡ってから考えるスタイルが炸裂した。
同世代のライバル対決
両者とも1994年生まれの同年代で、公式戦の対戦成績は佐々木7勝、八代6勝と伯仲。前期は1組決勝で八代が優勝し、佐々木は2位だった。今期はどちらかが決勝トーナメントに進めない緊迫した一戦となった。
八代の反省と今後の展望
八代は「大局観が悪かった」と自己批判。一方の佐々木は、この勝利で決勝トーナメント進出に大きく前進した。両者の今後の戦いから目が離せない。



