「ドラゴンクエスト」40周年で堀井雄二さんに聞く、イベント開催中
「ドラクエ」40周年、堀井雄二さんに聞く イベント開催中

国民的ロールプレイングゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズが今年40周年を迎え、記念イベント「ドラゴンクエスト the DIVE―まだ見ぬ冒険の舞台へ―」が9月6日まで東京の東急プラザ原宿「ハラカド」で開催中です。生みの親である堀井雄二さんに、これまでの軌跡やイベントの魅力を聞きました。

40年の歴史と堀井さんの思い

ドラゴンクエストは1986年に誕生。当時、ロールプレイングゲームはパソコンが主流でしたが、「ファミコンで冒険するゲームを遊んでもらいたかった」という思いから生まれました。シリーズ累計で9700万本以上の出荷・ダウンロード数を誇ります。堀井さんは「こんなに長く続くとは思わなかった。親子で遊んでくれる人もいて、うれしいです」と話しました。

ナンバリングタイトルはI~XIまであり、88年に発売されたIIIは印象深いそう。「社会現象になるほど、みんなに人気をもらったってことがうれしかった」。ただ、その分IVへの重圧が大きかったそうで、IVでは勇者だけではなく、一緒に冒険する仲間にも人生があると考え、章立てにして仲間の物語も作りました。VIIIでフル3Dとなったことも転機で、「表現力が上がった」と感じたそうです。

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開発資料やVR体験

イベントでは、堀井さんの開発資料や鳥山さんの原画、すぎやまさんの楽譜などが展示されています。キャラクターデザインは漫画家の鳥山明さんが手がけ、「鳥山さんは、僕が描いたドロドロのスライムをしずくみたいにかわいくしてくれた。主人公を描くのが難しいって、XIの時に一番やり取りして、サラサラ頭になったんですよ」。音楽は作曲家のすぎやまこういちさんが担当。「すぎやまさんもゲームが大好きで。序曲は、すぎやまさんが重ねてきた人生の年数+5分で完成したそうです。IIIの『おおぞらをとぶ』が好きなんですが、壮大な気持ちになり、音楽の力は偉大だなと思いました」

ゲームを作る上で大切にしているのは「自分が面白い」と感じるかどうか、それをユーザーにもわかってもらえるかどうかだといいます。「いたずら好き」だという堀井さん。「どうやって人を驚かせるか」を毎回考えているそうです。また、物語に関わらない町の人のセリフに一番時間がかかるそうで、「雰囲気作りが大切で、これにリアリティーがないと世界が成り立たない」と話します。

没入感にこだわり、特に仮想現実を用いた「VR RIDE」は、ホイミスライムのホミータと共に冒険に出ます。私たちも体験しましたが、ドラクエの世界が360度広がり、本当にゲームの中に入り込んだかのようでした。堀井さんも「草むらがガサガサってしたの、びっくりしなかった?」と笑顔で話します。スライムの感触を味わえたり、「ラーの鏡」で自分のモンスター姿を映したり、町の住人になれたり。神殿エリアではIの貴重な開発資料も見学できます。

「人生冒険」と未来へのメッセージ

ドラクエをあえて熟語で表すと「人生冒険」だそうです。「主人公になって、自分の人生思いっきりね、楽しむっていう、いろんなことに挑戦してほしい」。そして、「ゲームをやることで勇気をもらったらいいなと思う。クエストをクリアできたんだから、現実世界でも困難があっても何とかクリアしてみようとポジティブに考えられる。諦めない。失敗しても経験値が残っていくので、ちょっとずつ成長して、失敗してもいいかなと。そういうことを学んでいってほしい」とメッセージをくれました。50周年に向けて「さらに頑張りたい」そうで、私たちも様々な思いが込められたドラクエをこれからも楽しんでいきたいです。

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