カイロス3号機失敗、原因は静電気のノイズ 安全装置の通信途絶で自動爆破
カイロス3号機失敗、静電気ノイズで安全装置通信途絶が原因

ロケット会社スペースワン(東京都)は30日、小型ロケット「カイロス」3号機の打ち上げ失敗について、機体にたまった静電気が電気ノイズを起こし、安全装置の通信が一時途絶したことが原因である可能性が高いと発表した。静電気への設計上の配慮が足りなかったと説明した。

打ち上げから約69秒後に自動爆破

3号機は3月5日、和歌山県串本町から打ち上げられたが、68.8秒後、高度約29キロで自動的に爆破された。

異常時に機体を爆破する「自律飛行安全システム」で、システムを管理する機器とロケット1段目を爆破する機器との通信に異常が起きた。静電気によるノイズが通信線に入り、通信ソフトがリセットされたとみられる。システムが、必要なときに爆破の指示を送れなくなる恐れがあると判断し、飛行中断を指令した。

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再発防止策を4号機に適用

後日、同じ仕様の機器を使った試験で、静電気を加えると通信が途絶する場合があることを確認した。4号機の通信線にはノイズに強い電子部品を追加し、ほかの電気機器にも対策を広げるという。4号機の打ち上げ時期は明らかにしなかった。

豊田正和社長は記者会見で、自律飛行安全システムについて「日本で初めて導入するシステムで、高いハードルを越えるための試練ではあるが、これまでの経験は、安全で確実な輸送サービスを確立するためになくてはならないものだったと確信している」と述べた。

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