HYBEの成長エンジン、WeverseがCUTIE STREETの韓国進出を支援
6月7日14時、韓国・ソウルのオリンピック公園88芝生広場。日本の女性アイドルグループ「CUTIE STREET(キューティーストリート)」が、レースとフリルをあしらった衣装で登場した。韓国の大手エンターテイメント企業HYBE主催の音楽フェスティバル「Weverse Con Festival」に初出演した8人は、持ち歌『ぷりきゅきゅ』『かわいいだけじゃだめですか?』の韓国語版を披露。ステージ前方のスタンディングエリアでは、ペンライトや推しグッズを掲げるファンから大歓声が上がり、会場は熱気に包まれた。
CUTIE STREETは今年3月に韓国の音楽番組「M COUNTDOWN」に出演して以降、韓国で異例の大ブレークを見せている。番組出演のステージの様子はYouTube配信もされ、6月16日時点で再生回数1320万回、コメント数は2万9400件超に上り、その大半が韓国語で書き込まれている。
韓国進出を後押ししたWeverse
CUTIE STREETを生んだアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」を手掛けるアソビシステムの中川悠介代表は、6月7日に韓国・ソウルで開いた記者会見で「韓国でのCUTIE STREETのバズ(話題化)は、Weverse(ウィバース)との協業によって実現した」と語った。
中川代表は「Weverseに韓国ローカルでのやり方を教えてもらった。コーヒートラックを出店してファンにプレゼントするという発想に驚いたが、やってよかったと思っている」と振り返った。
アーティストはデータ分析を活用
WeverseはHYBEが運営するグローバルファンダムプラットフォームで、アーティストとファンが直接交流できる場を提供する。同プラットフォームでは、ファンの行動データを分析し、アーティストのプロモーションやコンテンツ制作に活用する仕組みが整っている。CUTIE STREETの場合も、Weverseを通じて韓国ファンの嗜好を分析し、現地に合わせた戦略を展開した。
ファンダム経済圏のインフラ狙う
HYBEはWeverseを単なるSNSではなく、ファンダム経済圏のインフラとして位置づけている。アーティストのグッズ販売、ライブ配信、ファンミーティングのチケット販売など、多岐にわたるサービスを統合。世界中のファンをつなぎ、収益を生み出すエコシステムの構築を目指す。
CUTIE STREETの韓国進出は、Weverseの磁力が日本のアイドルにも波及しつつあることを示す好例だ。HYBEの野望は、BTSに続くグローバルアーティストの育成だけでなく、ファンダムプラットフォームそのものを成長エンジンにすることにある。



