アマチュア無線100周年を記念した「ハムフェア2026」が29日、東京都江東区の有明GYM-EXで開幕した。今年100周年を迎えた日本アマチュア無線連盟(JARL)が主催し、48回目となる今回は「好奇心のアンテナを立てよう」をテーマに、愛好家らクラブ188団体とメーカーなどビジネス26団体が参加。趣味としての魅力に加え、災害時にも役立つとされるアマチュア無線の価値を全方位からアピールする。会期は30日まで。
「役割さらに増す」と国会議員らも期待
午前9時45分からのテープカットで、森田耕司JARL会長は「アマチュア無線は技術の研究、地域コミュニティーの交流、そして非常時の通信手段として、100年の歴史の中で確かな価値を築いてきた。今日のハムフェアが最新技術との出会い、仲間との交流、そして次の100年へ向けた新たな一歩となることを願っている」と述べた。続いて、特別記念局「8J1HAM」から交信を行った。
メインステージでは、アマチュア無線技士の資格を持つ国会議員3人が挨拶した。江島潔参院議員は「下関市長だった当時、アマチュア無線が一番役に立ったのは災害時だった。今ではその役割はさらに増していると思う」と述べた。復興副大臣の田所嘉徳衆院議員は「災害時に助け合うツールであると同時に、科学技術立国で高度な技術を分かる人たちを輩出するアマチュア無線の世界が大きく成長してほしい」と期待を語った。文部科学大臣政務官の福田かおる衆院議員は「子供たちにアマチュア無線の楽しさや役割などを教えていけるように頑張りたい」と意気込みをみせた。
最新モデル「IC-7110」が初披露
会場ではメーカーが最新機器を展示。アイコム(本社・大阪市)は、アメリカ、ドイツでのイベントでコンセプトモデルを発表し話題になった「IC-7110」をカウントダウンとともに初披露し、異なる周波数帯の2波を同時受信できる機能などをアピール。ブースの周辺に人だかりができるなど、高い関心を集めていた。
体験運用で敷居低く、再活性化の動き
日本のアマチュア無線局は約33万局で、ピークだった平成6年度の約136万局から大幅に減少した。ただ、近年は災害時の役割や人材育成の観点から再活性化の動きが広がり、電波法施行規則の改正などによって、趣味のほかに社会貢献として災害や地域イベントなどのボランティア活動で使えることが明確化。また、有資格者の監督の下なら手続き不要で体験運用が可能になっている。



