ソフトバンクグループは、AI(人工知能)向け半導体の新チップを開発すると発表した。同社は現在、NVIDIA(エヌビディア)製のGPU(画像処理半導体)に依存しているが、自社開発チップにより競争力を高める狙いだ。
新チップの概要
新たに開発されるチップは、AIの学習や推論処理に特化した半導体で、ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手、Arm(アーム)の技術を活用する。2025年にも量産を開始し、まずは自社のデータセンターに搭載する計画だ。
NVIDIAに対抗
現在、AI向け半導体市場はNVIDIAが圧倒的なシェアを誇る。ソフトバンクは、自社開発チップによりコスト削減と性能向上を図り、クラウドサービス「SoftBank Cloud AI」の競争力を強化する。また、将来的には他社への販売も視野に入れている。
Arm技術の活用
ソフトバンクグループが保有するArmのCPU設計技術をベースに、AI処理に最適化したアーキテクチャを採用。電力効率の高さが特徴で、データセンターの消費電力削減にも貢献する見込みだ。
市場への影響
この動きは、半導体業界に大きな波紋を広げている。NVIDIAのGPUが高騰する中、新たな選択肢が生まれることで、AI関連企業のコスト負担軽減が期待される。また、ArmのIP(知的財産)を活用したチップ開発が加速すれば、半導体市場の競争構造が変わる可能性もある。
ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は、「AIの時代に不可欠な半導体を自社で開発することで、日本の技術力を世界に示したい」とコメントしている。



