日本政府は、半導体産業の競争力強化に向けた新たな戦略を発表した。官民連携による国内生産基盤の整備と人材育成を柱とし、世界市場でのシェア拡大を目指す。経済産業省が中心となり、企業や研究機関と協力して技術開発を加速させる方針だ。
官民連携の新たな枠組み
政府は、半導体の設計から製造まで一貫したサプライチェーンの構築を支援する。特に、先端ロジック半導体やパワー半導体などの重要分野に焦点を当て、国内外の企業との協業を促進する。また、研究開発拠点の整備や、大学との連携による人材育成プログラムも強化する。
国内生産基盤の強化
国内での半導体生産能力を高めるため、政府は補助金や税制優遇措置を拡充する。これにより、企業の設備投資を後押しし、安定供給体制を確立する。さらに、災害や地政学的リスクに備えた分散生産も視野に入れる。
人材育成と技術継承
半導体業界では熟練技術者の高齢化が進んでおり、次世代への技術継承が課題となっている。政府は、大学や高等専門学校での半導体教育を充実させるとともに、企業内での実践的な訓練プログラムを支援する。また、外国人材の受け入れも促進し、多様な視点を取り入れる。
世界市場での競争力強化
日本の半導体産業は、かつて世界をリードしたが、近年はシェアを落としている。今回の戦略では、自動車や産業機器など、日本の強みを持つ分野での半導体需要を取り込み、差別化を図る。また、AIやIoT向けの先端半導体の開発にも注力する。
政府は、この戦略を通じて、2030年までに国内半導体市場の規模を現在の3倍に拡大する目標を掲げる。官民合わせて年間数兆円規模の投資を見込み、産業の再生を目指す。



