マウスコンピューターは6月25日、信州大学教育学部と包括連携協定を締結した。同日、長野県飯山市の同社飯山工場で調印式が行われ、信州大学教育学部長の西一夫氏とマウスコンピューター代表取締役社長の軣秀樹氏が協定書に署名した。
この協定は、ICTを活用した教育分野での連携強化や教育環境の充実を目的とし、地域社会の発展と人材育成に貢献する取り組みを推進する。マウスコンピューターは2021年10月に四国大学・四国大学短期大学部、2024年に大阪教育大学と包括連携協定を結んでおり、今回が3例目となる。
協定の5分野とPC提供
協定では以下の5分野で連携する。
- ICTを活用した教育分野の共同研究と情報交換
- 先端技術を活用した教育環境の整備
- 人材交流と人材育成
- 地域活性化
- その他、協定の目的達成に必要な取り組み
また、マウスコンピューターは信州大学附属の小中学校の教員向けに、14型ノートパソコン「MousePro C4」26台を無償提供し、共同研究を本格始動する。
両者の期待と展望
軣社長は調印式で、「信州大学と連携協定を結ぶことは私の悲願でした。私は長野市の出身であり、長野県の大学と何とか連携できないかと考えており、今回ようやく調印式となりました」と挨拶した。
西学部長は、「信州大学は現在、附属学校でDX化や業務改善を大きな目標として進めています。今回の連携協定がそれに役立つと思っています。この雪の深い飯山で作られたコンピューターが、同じ信州の未来を担う子どもたちの教育現場で活用できることは、信州大学にとっても縁のあることです。その成果を全国の教育現場に発信していけるような形で活用していきたい」と期待を寄せた。
ハードウェアメーカーの役割
軣氏は協定の意義について、「私どもはパソコンのハードウェアメーカーです。ハードウェアメーカーがやれることは本当に限られています。AI PCも、ハードウェアだけでは何もできません。ソフトウェアやオペレーティングシステム、サービスがあって初めて成り立ちます」と説明。「教育現場で私どものハードウェアを先生方に使っていただき、どう活用されるのか、それがどう生徒に届くのか。それが私たちにフィードバックされ、次の新しい製品につながっていく。今回の協定はそういった役割になると思っています。これが私どものスタートです」と語った。
今後の展望については、「先生方の働き方改革やICT教育をどう進めていけばよいのか、一緒になって研究していきたいと思っています。AIがさらに進み、AIエージェントが教育現場にどう影響するのか、そういう学習もやっていければと思っています」と述べた。
学生によるPC組立体験
調印式の前には、信州大学教育学部の学生2名が寄贈PCの組立体験を行い、ノートPCのメモリとSSDの増設作業を実施した。作業台のディスプレイに指示書が表示され、それを見ながら作業が進められた。
今後、両者は先生との座談会などを通じて効果や課題を共有する予定。



