モバイルバッテリー市場が発火事故の多発と航空機内での新たな規制により揺れている。そんな中、世界トップメーカーの一角であるアンカー社が、ブランド再編と新ロゴマークを発表し、次の成長戦略を打ち出した。
累計出荷1億台突破、売上高830億円の首位企業
アンカー社は2011年に元グーグルエンジニアのスティーブン・ヤンが創業。日本法人は2013年に設立され、14年で国内累計販売台数が1億台を突破した。これは国民一人当たりほぼ1台の計算となる。売上高も前年比100億円増の830億円に達し、1000億円の大台が視野に入っている。
品質問題への取り組み
同社は「セルがよければ安全ではない」という認識のもと、品質問題に真摯に向き合っている。リチウムイオンバッテリーの採用や新技術の開発を進め、実用性と安全性の両立を目指す。
発火事故増加の背景
事故増加の背景にはユーザーの使い方の変化がある。同社は正しい廃棄方法を伝える啓発活動も強化している。
新たな事業領域への展開
アンカーは「One Anker」のスローガンのもと、事業全体を再編。ポータブル電源、蓄電池、オーディオ分野にも注力する。さらに、Dリーグ参入やダンスチームの運営など、ゲームチェンジを狙った取り組みも始めている。
リチウムイオンバッテリーの真の問題点
同社はリチウムイオンバッテリー発火の根本的な問題点を分析し、安全対策を強化。災害時の電源確保に向けて通信事業者との協調も進めている。
モバイルバッテリーが生活インフラとなる中、アンカー社の次の一手が業界にどのような影響を与えるか注目される。



