梅雨どき、久しぶりにカードを取り出したらふわっと反っていた……。トレカ好きの人なら誰しも、そんな経験をしたことがあるのでは? ポケモンカードや遊戯王、デュエマ、ワンピカードなど、紙製トレカを集めている人なら一度は気になる“反り”問題。大会で問題になることやキラ(ホイル)加工がされたレアカードで生じやすいこともあり、トレカ好きにとっては見逃せない事態です。
谷反りと山反り、原因の違いを理解しよう
まず知っておきたいのが、カードの反りには原因が異なる「谷反り」と「山反り」の2種があるということ。同じ「反り」でも原因が違うため、ここを間違えると直すつもりが逆に悪化させてしまう可能性があります。
湿気が原因の「谷反り」
梅雨や夏など湿度が高い時期によく起こる「谷反り」は、カードを表面(イラストが描かれている面)を上にして置いたときに左右の端が浮き、表面に向かって丸まっている状態。カードの裏の紙が水分を吸って伸びやすいのに対し、ホイル加工がされている表面は水分を吸いづらいため伸び縮みの変化が少なめ。そのため、裏面が表面を包み込むように丸まり、カード全体がゆるくU字型にカーブして見えます。
乾燥が原因の「山反り」
一方、カードの表面を上にして置いたときに中央が浮き、裏面に向かって反り返っている状態が「山反り」。冬場やエアコンで空気が乾いた部屋で起こりやすく、乾燥によって紙から水分が抜け、裏面が縮んで表面を引っ張ることで、全体が山のように曲がります。
100均で「反り戻し」アイテムをゲット
用意したのは、密閉しやすいタッパー2つとシリカゲル乾燥剤、水を含ませるためのスポンジ。今回はすべてダイソーで購入し、合計は550円。また、懸賞に当たって家電量販店で湿度計、そしてポケモンカードを用意しました。
試す方法は、谷反りには乾燥させるためにシリカゲルを使い、山反りには湿気を足すために固く絞ったスポンジを使うというもの。それぞれ密閉したタッパーの中で湿度を調整し、カードの反りがどう変化するのか検証していきます。
【検証】梅雨の谷反り・乾燥の山反りはこう直す!!
【実験A】谷反り×乾燥剤(シリカゲル)
まずは、梅雨に起こりがちな「谷反り」から検証スタート。用意したカードは両端が浮いて丸まっており、机に置くと明らかに平らではない状態。これをシリカゲル乾燥剤と一緒にタッパーへ入れます。カードに直接触れない位置に乾燥剤を置き、検証用の湿度計も入れてフタを閉めた状態にすると、湿度は18%に。カードと乾燥剤を入れただけのあまりにも地味な絵面ながら、果たしてこれで元に戻るのか……??
セットして放置、そして6時間後……6時間後にタッパーを開けて横から見ると、端の浮きはかなり軽減! 新品同様とまではいかないものの、最初のふわっと丸まっている感じは解消され、フラットに近い状態まで戻りました。その一方で、検証スタートから24時間放置すると予想外の事態に。今度は乾燥しすぎたのか、カードが逆の山反り気味に……。6時間が経った時点で、「このまま入れっぱなしにしたら、もっとまっすぐになるのでは?」と欲が出たのが敗因だったよう。今回の場合、かなり戻った6時間の時点で取り出すのがベストな結果になりました。
【実験B】山反り×スポンジ加湿
次は、乾燥によって起こる「山反り」の対処法を実践します。水を含ませて固く絞ったスポンジとカードをお互いが触れないようにタッパー内に置き、少し離したスポンジと湿度計をセットしてフタを閉めます。湿度は80%前後になり、検証スタート! そして2時間半が経過すると……1時間半の時点ではまだ変化が微妙で、少し山反りが。そこからさらに待つと、2時間半が経過したところでようやく反りが落ち着き、当初からだいぶフラットな状態に。時間が長かったからか、この時点でやや谷反り気味になっていたので、ここでスポンジを取り出し実験を終えました。
さらに保管にこだわるならカードローダーや防湿庫も
今回の検証では、100均のタッパーとシリカゲル、スポンジだけで軽い反りは十分に改善。ただ、反ったカードを戻す作業は思いのほか気を使うため、保管にこだわり、‟反りを発生させない”ためのアイテムも。ガチ勢向けには、カードを入れるためのケースで、開口部を塞いで湿気やホコリを防ぐ「フタ付き四辺サイドローダー」のような特化型アイテムや、庫内湿度をカードに最適な30〜50%RHに保てる「全自動防湿保管庫」のような選択肢が。いきなり高額の出費はちょっと……という人は、まずはカードショップや100円ショップに取り扱いがあるスリーブやローダーを試し、さらに本格的な対策をしたくなったらチェックしてみるのがよいかもしれません。
トレカの反りとは「100均グッズ×湿度」で戦おう
検証の結果、梅雨の谷反りはシリカゲルで、乾燥による山反りは水に濡らして絞ったスポンジで、それぞれしっかり軽減できることが判明。ただしどちらも放置すると逆方向に反ってしまうため、こまめな確認が必須になりました。友人との対戦や自分用のコレクション、さらにはイベントで人とつながるツールにもなるトレーディングカード。季節やカードの状態に応じて、それぞれに合った方法で反り対策をしてみては? ※本記事は検証用カードでの実験結果です。高額カードや大切なカードで試す場合は、事前に不要なカードで確認のうえ、ご自身の判断で行ってください。



