トヨタ自動車は、2026年までの電気自動車(EV)の生産計画を大幅に下方修正した。当初、同社は2026年に全世界で約100万台のEVを生産する目標を掲げていたが、新たな計画では約80万台に引き下げられた。この修正は、中国市場における販売の鈍化や、世界的なEV需要の減速を反映したものだ。
中国市場の減速が直撃
トヨタは中国市場でテスラや中国メーカーとの競争激化に直面しており、特にEVセグメントでの販売が伸び悩んでいる。中国政府の補助金縮小や経済成長の鈍化も需要に影響を与えており、同社は中国での生産能力の一部を他地域に振り向ける可能性も検討している。
水素エンジンなど多路線戦略
トヨタはEVだけでなく、ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、水素エンジン車など、複数のパワートレインを並行して開発する「マルチパスウェイ戦略」を堅持している。今回の生産計画の下方修正は、EV一本足打法へのリスクを回避する姿勢とみられる。
- 2026年のEV生産目標:約100万台→約80万台
- 中国市場での販売減速が主因
- 水素エンジン車の開発も継続
アナリストからは、トヨタの慎重な姿勢を評価する声がある一方、EVシフトの遅れを懸念する意見も出ている。同社は2024年度の世界販売台数(全車種)で過去最高を記録したが、EV比率はまだ低い。今後の需要動向によっては、さらなる計画修正もあり得るとみられる。



