トヨタ、新型FCV「ミライ」の改良版を発表
トヨタ自動車は、燃料電池車(FCV)「ミライ」の大幅改良モデルを発表した。最大の特徴は、一回の水素充填で走行可能な距離を従来の約650kmから850kmに延伸した点だ。これにより、長距離走行時の利便性が大幅に向上し、電気自動車(EV)に対抗する現実的な選択肢として位置づけられる。
水素ステーションの整備状況
日本国内では、水素ステーションの整備が着実に進んでいる。2025年までに全国で約160カ所の設置が計画されており、都市部を中心に利用環境が整いつつある。トヨタは、水素インフラの拡大とともに、FCVの普及を加速させる方針だ。
EVとの競争と共存
一方、世界的なEVシフトが加速する中で、FCVの位置づけは依然として課題がある。しかし、トヨタは「水素社会」の実現に向けて、FCVとEVの両方を推進するマルチパスウェイ戦略を掲げる。特に大型車や長距離輸送において、FCVの優位性を訴求する。
価格と販売目標
新型ミライの価格は約700万円台からで、政府の補助金を活用すれば実質負担は軽減される。トヨタは年間約3,000台の販売を目標に掲げ、法人需要や自治体への導入を積極的に進める考えだ。
FCV市場はまだ小さく、水素コストの低減やインフラ整備が鍵となる。しかし、トヨタの技術力と長期ビジョンが、新たなモビリティの可能性を広げている。



