EVシフト加速、中国勢が欧州市場で存在感拡大
EVシフト加速、中国勢が欧州市場で存在感

欧州EV市場で中国勢が急成長

欧州の電気自動車(EV)市場で、中国メーカーの存在感が急速に高まっている。2024年上半期の販売データによると、中国ブランドのEV販売台数は前年同期比で約2倍に増加し、市場シェアは10%を超えた。特に、BYDや上海汽車(SAIC)傘下のMGなどが低価格帯を中心に販売を伸ばしている。

低価格と高性能で攻勢

中国メーカーの強みは、競争力のある価格設定と充実した装備だ。例えば、BYDの「ATTO 3」は3万ユーロ(約480万円)を切る価格でありながら、航続距離や充電性能で欧州メーカーの同等車種を上回る。また、MGの「MG4 Electric」も2万9000ユーロ台から購入可能で、欧州の消費者に支持されている。

一方、欧州メーカーは高価格帯に注力する傾向があり、量販市場での競争に苦戦している。フォルクスワーゲンやステランティスなどは、低価格EVの投入を急いでいるが、中国勢の勢いを止めるには至っていない。

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テスラも脅かす存在に

中国勢の台頭は、EV市場のリーダーであるテスラにも影響を与えている。テスラは値下げ競争を仕掛けたが、中国メーカーの低価格攻勢に対抗しきれず、欧州でのシェアは減少傾向にある。特に、中国勢が2024年に投入した新型車種は、デザインやソフトウェア面でもテスラに匹敵する評価を得ている。

日本メーカーの課題

日本メーカーはEVシフトで遅れを取っており、欧州市場での存在感は薄れている。トヨタやホンダはハイブリッド車に強みを持つが、EVのラインアップは限定的だ。日産は「アリア」で巻き返しを図るが、中国勢との価格競争は厳しい。

欧州委員会は中国製EVに対する関税引き上げを検討しているが、それでも中国勢の勢いを完全に止めるのは難しいとの見方が多い。日本メーカーは、EVのコスト競争力向上や現地生産の拡大など、抜本的な戦略見直しが求められている。

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