欧州の電気自動車(EV)市場で、中国メーカーの存在感が急速に高まっている。2024年の販売台数は前年比で約2倍に拡大し、市場シェアは10%を超えた。背景には、各国の補助金政策や中国勢の低価格戦略がある。
中国勢の躍進
中国のEVメーカー、BYDや上海汽車などが欧州で販売を強化。特にBYDは、2024年に欧州での販売台数が15万台を突破。従来のガソリン車に比べて価格が3割安いモデルを投入し、消費者の支持を集めている。
補助金政策が後押し
欧州各国はEV普及に向けて購入補助金を導入。ドイツやフランスでは最大6000ユーロの補助金が支給され、中国勢の低価格車との相乗効果で需要が拡大。一方、欧州メーカーは補助金に依存しない競争力の強化が急務となっている。
欧州メーカーの対応
フォルクスワーゲンやステランティスなどは、中国勢に対抗するため低価格EVの開発を加速。2025年までに2万ユーロ以下のEVを投入する計画を発表。また、中国との合弁事業を通じて技術やコスト競争力を高める動きも出ている。
しかし、欧州自動車工業会は「中国勢の急速なシェア拡大は、欧州の雇用や産業基盤に影響を与える可能性がある」と警告。EUは中国製EVに対する相殺関税の導入を検討しており、今後の市場動向が注目される。



