中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)が2024年第1四半期の決算を発表し、純利益が前年同期比で約2倍に増加したことが明らかになった。同社の販売台数も急増しており、世界市場での競争力を一段と強めている。
好調な業績の背景
BYDの第1四半期の純利益は45億6900万元(約980億円)と、前年同期の23億200万元から約2倍に拡大した。売上高も1249億4000万元と、前年同期比で約80%増加している。
販売台数は、EVとプラグインハイブリッド車(PHV)を合わせて約55万2000台に達し、前年同期の約35万台から大幅に増加。特にEVの販売が好調で、世界市場でのシェアを拡大している。
市場での競争力
BYDは、中国市場での販売に加え、欧州や東南アジアなど海外市場への展開を加速している。同社は低価格帯から高級車まで幅広いラインアップをそろえ、特に「海豚(ドルフィン)」や「秦(チン)」などの人気モデルが販売を牽引している。
また、BYDは自社でバッテリーや半導体などの主要部品を生産する垂直統合型のビジネスモデルを強みとしており、コスト競争力の高さが業績拡大につながっている。
今後の見通し
BYDは2024年通期の販売目標を300万台以上に設定しており、達成に向けて生産能力の増強や新モデルの投入を計画している。中国政府のEV普及政策や環境規制の強化も追い風となり、同社の成長は今後も続くと見られる。
一方で、世界市場ではテスラなど競合他社との競争が激化しており、価格競争や技術開発の面での課題も指摘されている。BYDは研究開発への投資を強化し、自動運転技術やバッテリー性能の向上に注力している。



