中国EV大手BYD、欧州生産工場の建設地をハンガリーに決定
BYD、欧州工場建設地をハンガリーに決定

中国の電気自動車(EV)大手BYD(比亜迪)は、欧州初の生産工場をハンガリー南部の都市セゲドに建設することを正式に発表した。同社は2025年末までに工場を稼働させ、年間最大20万台のEVを生産する計画だ。

BYDの欧州進出戦略

BYDは欧州市場での存在感を高めるため、現地生産に乗り出す。同社の王伝福会長は「ハンガリーは自動車産業の長い歴史を持ち、優秀な労働力とインフラを備えている」と述べ、同国を選んだ理由を説明した。工場ではBYDの主力EVモデルである「ATTO 3」や「ドルフィン」などを生産する見通し。

ハンガリー政府はこの投資を歓迎し、補助金や税制優遇措置を提供することで合意した。シーヤールトー・ペーテル外務・貿易大臣は「BYDの投資はハンガリー経済にとって大きな成果であり、数千人の雇用を創出する」とコメントした。

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欧州EV市場への影響

BYDの欧州生産開始は、域内のEV市場に大きな影響を与えると予想される。同社は2022年に欧州での販売を開始し、すでに複数国でシェアを拡大している。現地生産により、物流コストの削減や関税の回避が可能となり、価格競争力が向上する。

一方、欧州の自動車メーカーは競争激化を警戒する。フォルクスワーゲンやステランティスなどは、EVシフトを加速しているが、BYDの低価格戦略に対抗する必要に迫られている。

ハンガリーの自動車産業

ハンガリーはすでにドイツのBMWやメルセデス・ベンツ、韓国の現代自動車などが工場を構える自動車生産の拠点となっている。BYDの進出により、同国のEV生産能力はさらに拡大する。ハンガリー政府は2030年までに国内の新車販売の50%をEVにする目標を掲げており、BYDの工場はその達成に貢献すると期待されている。

BYDは2023年に世界で約300万台のEVを販売し、中国市場でトップシェアを誇る。欧州での現地生産は、同社のグローバル戦略の重要な一歩となる。

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