湯沢町は、町内どこでも5言語に対応するAI観光ナビ「おでかけモビさくらさん」のサービスを7月20日に開始した。東京のIT企業「ティファナ・ドットコム」との連携によるもので、スマートフォンでQRコードを読み取ると起動し、位置情報やAIとの対話を通じて観光情報を提供する。
多言語対応で外国人観光客を支援
対応言語は日本語、英語、中国語(簡体字、繁体字)、タイ語の5言語。案内役は「AIさくらさん」と町のマスコットキャラクター「ゆーたん」が務め、観光スポットや飲食店、交通手段、イベントなどに関する質問に答える。無料で利用でき、専用アプリのダウンロードは不要だ。
町内約350か所に掲示されたポスターにQRコードが表示されており、観光客はそれをスマートフォンで読み取るだけでナビを起動できる。町の広域観光情報センターを運営する観光地域づくり法人(DMO)「湯沢町観光まちづくり機構」が主体となり、人手不足の解消とさらなる誘客を狙う。
人手不足とインバウンド需要への対応
湯沢町は年間約360万人の観光客が訪れる全国有数のスノーリゾート地で、人口の約400倍に上る。近年は中国や台湾、タイなどからの外国人観光客も増えているが、すべての観光施設で多言語対応するのは難しい状況だった。特にJR越後湯沢駅構内の観光案内所では、案内業務を担う人手不足が大きな課題となっていた。
AI観光ナビの導入により、町内全域で多言語案内が可能になり、観光客の満足度向上や消費額の増加が期待される。同機構は8月から11月の原則火曜日にセンターを無人化する予定で、AIへの質問内容などのビッグデータ収集・活用も進め、今後の観光誘客策に生かす方針だ。
地元の期待とキャンペーン
同機構の茂木恵美子事務局次長は「AIで湯沢町の楽しみ方の幅を広げてもらいたい」と期待を寄せる。また、8月19日まで町内各所のポスターQRコードを読み取ってスタンプを5個集めると、AIさくらさんとゆーたんが描かれたアクリルスタンドが当たるキャンペーンも実施している。



