鹿児島県内の農産品や工芸品に特化した電子商取引(EC)サイト「かごしまぐるり」を運営するオービジョン(鹿児島市)は、商品の写真撮影からページ作成、配送の手配まで販売に関する事務作業を一手に引き受けるサービスを提供している。生産者の負担を軽減しながら販路拡大を支援するもので、登録事業者は6月末時点で360以上と、鹿児島では最大級のECサービスとなっている。
生産者に代わり販売業務を代行
商品ページには、価格や内容だけでなく、生産者の生い立ちやこだわり、地域の歴史なども掲載。社員が実際に現地に出向いて取材し、商品の付加価値を高めている。
同県南九州市の兼業農家で育った大薗順士代表(43)が通販会社に勤めた経験を生かして起業し、2021年にサイトを開設した。
本業に集中できると好評
人口減や高齢化で農業や伝統工芸の担い手が減る中、地域に密着して生産者の負担を極限まで減らすサービスを目指し、受注管理や配送の手配も請け負う。出品者は商品を梱包して配送業者に渡すだけという手軽さのため、本業に集中できると好評だ。
オービジョンは商品が売れたときに料金を受け取る仕組みで、売上高は公表していないが、取扱量は拡大が続いているという。
今後の目標
今後は登録事業者数を約5年で1000に増やすのが目標で、事業エリアを九州内に拡大することも視野に入れる。大薗代表は「鹿児島、九州の魅力を全国に発信し、生産者の明るい未来をつくっていく」と話している。



