超高齢社会で、認知症や、その前段階とされる軽度認知障害(MCI)の高齢者が増えている。人工知能(AI)で認知機能の状態を評価できないか。そんな医療機器が実用化されつつある。
AIとの対話で健康度を測定
東京都港区。運河沿いのオフィスビルに、AI企業「FRONTEO」の本社がある。
ライフサイエンスAI事業本部の竹内大輔さんが、スマートフォンを渡してくれた。これは医療機器ではないが、AIと対話することで「あたまの健康度」を測定できるという。
話したい最初の話題を、選択肢から選ぶ。「買ってよかったもの」などの選択肢には答えが思い浮かばなかった記者は、「ちょっと贅沢(ぜいたく)をしたこと」を選んだ。
「この間、大阪に出張に行って、お昼にお手頃だったので海鮮丼を食べました」
「おいしそうですね。どんな種類ですか」
音声でAIが質問してくる。「何があったかなあ。マグロしか覚えてないですね。でもおいしかったんだけど、ちょっとサイズが小さくて、それは残念でした」
「マグロおいしいですよね。ほかに印象に残ったことはありましたか」
そんなやりとりを数回続けると、AIがこう言い出した。「話題が終了しました。測定を開始します」
結果はすぐに表示
結果はすぐに表示される。54歳の記者の「あたまの健康度」は、70点でB判定だった。
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