中日ドラゴンズ2軍戦の魅力を山口一郎が語る!球団90周年アンバサダー就任の思い
中日ドラゴンズ2軍戦の魅力を山口一郎が語る!

プロ野球中日ドラゴンズの2軍戦が、静岡県浜松市の浜松球場で6月7日に開催される。中日新聞東海本社45周年を記念したファーム・リーグ中地区公式戦で、対戦相手は読売巨人軍だ。試合を前に、中日球団の90周年広報アンバサダーを務める人気ロックバンド「サカナクション」のボーカル兼ギター、山口一郎さん(45)にインタビュー。幼少期からドラゴンズを応援してきた山口さんに、2軍戦の見どころや球団への熱い思いを聞いた。

山口一郎さんプロフィール

山口一郎さんは1980年、北海道生まれ。2005年にサカナクションを結成し、「新宝島」「怪獣」「夜の踊り子」などのヒット曲で知られる。熱狂的なドラゴンズファンとして知られ、2022年には2軍本拠地のナゴヤ球場に「サカナクション」の広告を掲出。2023年1月には球団の広報アンバサダーに就任し、今季は「新宝島」のドラゴンズミックスバージョンが本拠地バンテリンドームナゴヤの試合で流れている。

ファン歴とドラゴンズ愛

北海道出身ながらドラゴンズファンになったきっかけ

山口さんは、岐阜県出身の父親が熱心なドラゴンズファンだった影響で、小学生の頃から応援していたという。周囲の子どもたちは巨人ファンばかりで、当時強かった中日を自分だけが応援していることに優越感を覚えたと語る。

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アウェーでの応援を続ける理由

「プロ野球の球団は、不思議と一度好きになると一生好きなままですよね。今は東京で応援していますが、観戦は神宮球場に行くことが多い。ヤクルトファンだらけの場所が自分のホームというねじれも楽しいんです」と山口さん。周りと違うチームを応援する感覚は、簡単に共有できる現代だからこそ大事だと強調する。「共有できる人がいないから、インターネットで情報を入手したり、シェアしたり、別の楽しみ方があります」

ナゴヤ球場の広告に込めた思い

山口さんは2軍本拠地のナゴヤ球場に自らのバンド名の広告を出している。その理由について、「ナゴヤ球場は私にとって特別な場所です。1997年に1軍本拠地がナゴヤドームに移るまで、歴史的な名シーンが生まれてきました。幼い頃の本拠地に広告を出せる喜びが何より大きい」と語る。また、2軍で頑張る選手たちへの応援の気持ちも込めており、「選手が練習でフェンス際を走る時に『サカナクション』の文字が目に入り、励みになればいい」と期待を寄せる。

2軍戦の楽しみ方

毎日2軍の試合をチェック

山口さんは2軍の試合も欠かさずチェックしており、「配信があれば2軍も全試合見ています。井上一樹監督よりも2軍の試合を見ているかもしれませんね」と笑う。1軍で調子の上がらない選手がいても、2軍にチャンスをうかがう選手がいることを知れば、1軍の見方も変わると語る。「1軍を楽しむ上で、2軍の状況を知っておくのは非常に重要です。井上監督も同じ気持ちだと思います」

2軍戦ならではの魅力

2軍戦の醍醐味について、山口さんは「選手とファンの距離が近く、選手のガツガツした姿勢が伝わってくる」と説明する。勝ち負けよりも、各選手が自分の課題をクリアし、昨日より一歩前進できたかどうかに注目するという。「若い選手が徐々に成長し、活躍していく過程を見るのが2軍の醍醐味です。プロ野球はドキュメンタリーだと思っています。高卒や大卒の選手が社会を知らずにプロになり、活躍しながら成長していく姿は見ていて面白い」

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若手選手への期待

山口さんは、2軍で気にかけていた選手が1軍で活躍すると、「まだ売れていないミュージシャンのCDを買って、売れてきた時に『やっぱりみんな気付いてきた』と優越感を覚えるのと同じ」と例える。長く見続けることで楽しみが増すと語り、福留孝介さんや立浪和義前監督の例を挙げ、「人生が成功とともに変わっていく様子を見られるのが面白い」と話す。

注目の若手選手

現在のドラゴンズで将来が楽しみな若手として、山口さんは福永裕基内野手と石川昂弥内野手の三塁手争いを挙げる。そこに昨シーズン末に頭角を現した2年目の森駿太内野手や、掛川西高出身の石川大峨選手も絡んでおり、「とにかくこの選手らより打てばいいわけですから、石川大選手も大きなチャンスです。2軍で結果も出しています」と評価する。

また、育成2年目の井上剣也投手にも注目。「井上一樹監督と同じ鹿児島県出身で、フォークやスライダーなど良い変化球を持っています。課題はあるが、これから化けると思います」と期待を込める。最近では近藤廉投手や樋口正修内野手など、育成出身選手が1軍で出場しており、「ドラゴンズはしっかりトレーニングを積めば、若手が上がっていけるチームだ」と語る。

ドラゴンズへの思いとアンバサダーとしての活動

「新宝島」ドラゴンズミックスとアンバサダー就任

球団90周年を盛り上げる「新宝島」のドラゴンズミックスバージョンについて、山口さんは「ミュージシャンとして音楽を深く研究するように、ドラゴンズのことも徹底的に知りたいという探求心が強い」と語る。当初は90周年の新曲を依頼されたが、サカナクションのメンバーは全員北海道出身で日本ハムファンが多く、巻き込むのは仁義に反すると考え、「新宝島」のリミックスにすることで予算もかけずに実現したという。

さらに、山口さんは自らアンバサダー就任を志願した。「好きなことを言える環境を作りたかったので、一切お金はいただかないようにしました。ファン代表として言いたいことを言い、球団にもさまざまな提案をしていきたい。ドラゴンズの関係者がヒヤヒヤするようなことをバンバン言いたい」と意気込む。

今季のドラゴンズへの思い

成績については「ある意味『無の境地』に達しています。勝つことを求めるよりも、野球を楽しむ。ドラゴンズを楽しむという悟りですね」と語る。「どうせ一生応援するんですから。今日は村松が打ったね、金丸が抑えたね、宏斗が良かったね。こういう積み重ねがあって、いつか良い形で転がり始める。今はうまくいかないかもしれませんが、悪いときがあれば必ず良いときが来る」と静かな情熱を見せた。