世界の高校生が科学技術の自由研究を競う「国際学生科学技術フェア(ISEF)2026」が9日から15日まで米アリゾナ州フェニックスで開催され、市立札幌開成中等教育学校6年(高校3年相当)の栗林輝(ひかる)さんが物理・天文学部門で優秀賞1等を獲得した。さらに、全22部門から1件のみ選ばれる最優秀賞「ジョージ・ヤンコプロス・イノベーター賞」にも輝き、日本からの参加者として初の快挙を達成した。
栗林さんの喜びと研究内容
栗林さんは「頭が真っ白で、夢か現実かわからなかった」と受賞の喜びを語った。研究テーマは「マルコフ連鎖モンテカルロ法を用いたリンク機構に関する研究」で、対象物の構造を解析する新たな数値計算手法を開発した。この成果が高く評価され、最高賞に選ばれた。
ISEF2026の概要と日本代表の活躍
ISEF2026には67の国・地域から1727人、1383件の研究が参加。日本からは29人による19件が出場し、栗林さんを含む9人(7研究)が優秀賞に選ばれた。日本代表は「高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC)2025」(朝日新聞社・テレビ朝日主催)の受賞者らで構成された。
他の受賞者として、アメリカンスクールインジャパン(東京都)3年の五十嵐夕剛さんがロボット工学・知能機械部門で優秀賞2等、東京大1年(東京学芸大学附属高校出身)の加藤豪さんが動物科学部門で優秀賞4等、東京都立日比谷高校3年の長坂ソフィア怜さんが生化学部門で優秀賞4等、桜蔭高校(東京都)2年の植松菜生さんがテクノロジーによる芸術の拡張部門で優秀賞4等を受賞した。
会場では日本代表の高校生らが記念撮影を行い、その喜びを分かち合った。栗林さんの快挙は、日本の科学技術教育の高さを示すものとして注目されている。



