佐倉太鼓衆が「臼井城の戦い」を太鼓と語りで再現、31日に初披露
佐倉太鼓衆「臼井城の戦い」再現 31日初披露

千葉県佐倉市臼井田周辺で戦国時代に繰り広げられた「臼井城の戦い」を、太鼓の演奏と語りで現代に伝える「組曲 合戦伝説」が誕生した。この作品は、同市の市民グループ「佐倉太鼓衆」によるオリジナル曲で、2026年5月31日に市内のコンサートで初めて披露される。本番を目前に控え、メンバーたちは練習に熱を込めている。

臼井城の戦いとは

臼井城の戦いは、1566年(永禄9年)、千葉氏の重臣で臼井城主であった原胤貞が、関東に出兵した越後国(現在の新潟県)の上杉謙信と対決した戦いである。上杉軍は1万を超える大軍であったのに対し、原氏の軍勢は圧倒的に少なく、籠城戦を余儀なくされた。臼井城には深さ数メートルから10メートル以上の空堀が巡らされており、上杉勢は攻め入ったものの城を落とせず、大敗を喫して撤退した。合戦の詳細はあまり伝わっていないが、「軍神」とも称された謙信の敗戦として『北条記』などに記録されている。同城跡は1994年に佐倉市の指定史跡となった。

組曲制作の経緯

組曲を手がけた佐倉太鼓衆会長の杉本正夫さん(69)は、「市民でも知らない人が意外に多い歴史を、ぜひ伝えたいと思った」と語る。歴史書や史料を調べ上げ、合戦のイメージを膨らませて2曲の構成を考えた。約15年前に制作した別の曲を下敷きにし、メロディーを加えて完成させた。

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組曲の内容

組曲の1曲目「月下出陣」は、上杉勢が出陣前夜に準備する様子を表現している。2曲目「全軍総突撃」は、激しい合戦のイメージを描いた。両曲とも、語りによる合戦の説明の後、メンバーが座って太鼓を打ち鳴らすスタイルで、歌唱のパートも含まれている。

メンバーの思い

メンバーで佐倉市立中学2年の山田小春さん(13)は、「座って太鼓をたたくので腹筋を使う。腕の上げ方も難しいが、練習を重ねてできるようになってきた」と手応えを語る。太鼓の魅力について、「1人では出せない音色やハーモニーをみんなでつくれること。コンサートに来る人には、一人ひとりの表情や体の使い方の違い、メロディーを楽しんでほしい」と話す。

佐倉太鼓衆について

佐倉太鼓衆は、1980年に前身の「櫻太鼓」が結成され、1998年ごろに現在の名称となった。現在は佐倉市や近隣市の子どもからお年寄りまで約40人が参加。普段は佐倉市内の小学校で練習し、地域の歴史、人物、自然をテーマにしたオリジナル曲を演奏している。太鼓に加え、笛、すず、タンバリン、歌などを組み合わせ、多彩な音色を奏でるのが特徴だ。

コンサート「夢飛行 2026」

31日のコンサート「夢飛行 2026」は、佐倉ハーモニーホール(王子台)で午後1時開場、午後2時開演。組曲「合戦伝説」の2曲を含め、秋の印旛沼周辺で強風が草木を揺らす風景をイメージした「野分き」など、全18曲を披露する。前売り券は24日午後5時まで販売中で、大人2500円、中学生以下1000円。申し込みは専用フォームまたはメール(yumehiko99@gmail.com)で受け付けている。

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