2024年パリ五輪重量挙げ男子102キロ超級代表の村上英士朗(いちご)が31日、名古屋市で開催された全日本選手権において、体重制限が設けられている110キロ級に初めて挑戦した。結果は2位と健闘したものの、「緊張して思うように体が動かなかった。まるで新しい競技に参加しているかのような感覚だった」と語り、自身のパフォーマンスに驚きを隠せなかった。
減量の成果と課題
パリ五輪ではケガの影響もあり10位に終わった村上だが、「世界トップとの差はほとんど感じず、自分としてはやり切ったという思いが強い」と振り返り、新たな階級での挑戦を決意。ピーク時には155キロあった体重を、食事制限を中心としたトレーニングで約1年半かけて45キロ以上落とし、110キロ級の体重制限に対応した。
試合の詳細
しかし、102キロ超級では経験しなかった減量の影響か、この日は「全く足に力が入らず、筋肉がつってしまった」という。前半のスナッチでは161キロを3回目でようやく成功。後半のジャークでは181キロを1回目でクリアしたものの、続く192キロは成功せず、トータル342キロで競技を終えた。優勝した持田龍之輔(ALSOK)には39キロ差で完敗した。
ロサンゼルス五輪への決意
今回の結果により、2028年ロサンゼルス五輪の選考レースが始まる今秋の世界選手権代表入りは厳しくなったが、「タンク村上」の愛称で知られる30歳の村上は「またチャンスはあると思う。競技人生を懸けて戦いたい。持田選手に勝ちたい。ロサンゼルス五輪でメダルを取ります」と力強く宣言した。



