30日に開催される北海道マラソン(札幌市大通公園発着)で初マラソンに挑む谷本七星選手(24、日本郵政グループ)が29日、読売新聞の取材に応じ、「自分へのチャレンジ。自分のためだけではなく、たくさん支えてくれた人たちのためにも走りたい」と意気込みを語った。
大学時代に駅伝で活躍、愛称は「メガネちゃん」
谷本選手は名城大時代、全日本大学女子駅伝に4年連続で出走し、3度の優勝に貢献。1、2年時には4区の区間新記録(当時)を樹立する活躍を見せた。また、1年夏に目の病気にかかって以来、メガネとヘアバンドを着用して力走する姿が話題となり、「メガネちゃん」の愛称で親しまれている。
マラソンへの憧れを抱いたのは、小学校低学年の頃。国語テストの文章問題で、マラソンの世界記録を樹立した選手として高橋尚子さんらの活躍が取り上げられていたのを見て、「こんなに社会的に影響を与えられるスポーツなんだ」と、強く印象に残ったという。
MGC出場権獲得へ、夏の挑戦を決断
実業団2年目を迎えた今季、ロサンゼルス五輪代表選考会となる来年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権獲得を目指す上で、「この夏を逃すと、もう次の冬しかない。チャンスは増やした方がいい」と考え、今回の北海道挑戦を決断した。
7月上旬から本格的なマラソン練習に取り組み、距離走の最長は32キロながら、月間走行距離は約1150キロに到達。「ロードで厚底シューズを履いた時はふくらはぎを使わず(足を)ポンと置いて跳ねていく走り方なので、脚への負担が少ない」と分析する強みが生かされ、小さなケガもなくしっかりと走り込めた。
有力選手が集まる中、42.195キロに挑戦
今大会でのMGC出場権獲得には、2時間32分以内のタイムで日本人上位3人に入ることが条件となる。
2時間19分24秒の自己記録を持つ新谷仁美選手(積水化学)や、同学年で大学時代にしのぎを削った不破聖衣来選手(三井住友海上)ら、例年以上に有力選手が集まる中、「3人という枠はそう簡単じゃないのは分かっている。その中で、自分がどのぐらいまでチャレンジできるのかをワクワクしながら走っていけたらいい」と谷本選手。念願の42.195キロ挑戦を楽しんだ先に、MGCへの切符が待っている。



